WBC世界バンタム級1位の那須川天心(帝拳)と同2位の井上拓真(大橋)による王座決定戦が、11月24日にトヨタアリーナ東京で開催。井上が3-0の判定で勝利した。
キックボクシングのスーパースターでボクシング転向後も7戦全勝だった那須川と、元WBC同級暫定王者で元WBA同級王者の井上の激突は、試合前から大きな注目が集まった。
そんななかで始まった一戦は1回と2回は、サウスポーの那須川がスピードと距離の長さを武器に優勢に立つ。しかし3回からボクシング経験や技術、接近戦でのパンチの的中率で上回る井上が、形勢を逆転した。
4回終了時点での判定は審判3者とも38対38で同点。8回終了時点では78対74、77対75、76対76の2-0で井上がリードする。最終の12回を終えての判定は、2者が116対112、1者が117対111の3-0で井上が支持された。
3度目の戴冠を果たした井上の戦いぶりを、試合をライブ配信したAmazonプライムビデオで解説を務めた3名の元世界王者も称賛した。
元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏は「(那須川の)動きに惑わされないで冷静に戦っていた」とし、自身の判定は「1、2ラウンドは天心選手につけていたのですけど、そこからは拓真選手の方が多かったです」と明かす。
そして、実兄で12月27日に自身の試合が予定されている4団体世界スーパーバンタム級王者の尚弥が、セコンドにいた点にも言及する。
「本来だったら今、インフルエンザなども流行っているし、かからないために人混みに来るべきじゃないですけど、それだけ弟が心配だし勝ってほしかったんでしょうね」
元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏は、試合展開について「結果論ではありますけど、井上選手が3ラウンド、4ラウンドにポイントと流れを持っていった。あそこが大きかったと思います」として新王者をこう称えた。
「スタートから天心選手の動き(の良さ)、強さを感じながらも、3ラウンド以降、自分から打っていける勇気で、ポイントを取れました。今までの経験も活きていましたね」
元WBA世界ミドル級王者の村田諒太氏は「拓真選手がボクサーとしての意地、キャリアを見せました」とし、事前には不利の予想もあった井上の心情をこう推測した。
「元世界チャンピオンが、デビューして間もない選手に対してアンダードッグなんて、許せないことですから。気持ちは高まったと思います。本人は一番プレッシャーがかかったでしょう。変な話、もし負けていたら"那須川が8戦目で世界タイトルを獲った相手"として刻まれていた。そういうプレッシャーを乗り越えた安堵感も、凄いんじゃないですかね」
いずれも現役時代に名王者だった3名が、井上の"天心撃破"を高く評価した。
構成●THE DIGEST編集部
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キックボクシングのスーパースターでボクシング転向後も7戦全勝だった那須川と、元WBC同級暫定王者で元WBA同級王者の井上の激突は、試合前から大きな注目が集まった。
そんななかで始まった一戦は1回と2回は、サウスポーの那須川がスピードと距離の長さを武器に優勢に立つ。しかし3回からボクシング経験や技術、接近戦でのパンチの的中率で上回る井上が、形勢を逆転した。
4回終了時点での判定は審判3者とも38対38で同点。8回終了時点では78対74、77対75、76対76の2-0で井上がリードする。最終の12回を終えての判定は、2者が116対112、1者が117対111の3-0で井上が支持された。
3度目の戴冠を果たした井上の戦いぶりを、試合をライブ配信したAmazonプライムビデオで解説を務めた3名の元世界王者も称賛した。
元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏は「(那須川の)動きに惑わされないで冷静に戦っていた」とし、自身の判定は「1、2ラウンドは天心選手につけていたのですけど、そこからは拓真選手の方が多かったです」と明かす。
そして、実兄で12月27日に自身の試合が予定されている4団体世界スーパーバンタム級王者の尚弥が、セコンドにいた点にも言及する。
「本来だったら今、インフルエンザなども流行っているし、かからないために人混みに来るべきじゃないですけど、それだけ弟が心配だし勝ってほしかったんでしょうね」
元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏は、試合展開について「結果論ではありますけど、井上選手が3ラウンド、4ラウンドにポイントと流れを持っていった。あそこが大きかったと思います」として新王者をこう称えた。
「スタートから天心選手の動き(の良さ)、強さを感じながらも、3ラウンド以降、自分から打っていける勇気で、ポイントを取れました。今までの経験も活きていましたね」
元WBA世界ミドル級王者の村田諒太氏は「拓真選手がボクサーとしての意地、キャリアを見せました」とし、事前には不利の予想もあった井上の心情をこう推測した。
「元世界チャンピオンが、デビューして間もない選手に対してアンダードッグなんて、許せないことですから。気持ちは高まったと思います。本人は一番プレッシャーがかかったでしょう。変な話、もし負けていたら"那須川が8戦目で世界タイトルを獲った相手"として刻まれていた。そういうプレッシャーを乗り越えた安堵感も、凄いんじゃないですかね」
いずれも現役時代に名王者だった3名が、井上の"天心撃破"を高く評価した。
構成●THE DIGEST編集部
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