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格闘技・プロレス

「怖くて打ち合いができなかった」井上拓真に完敗の那須川天心、V13レジェンド王者が課題を指摘「戦い方が浅い」「身体も気持ちも逃げている」

THE DIGEST編集部

2025.11.25

井上に大差判定で敗れ、初黒星を喫した那須川。(C)THE DIGEST

井上に大差判定で敗れ、初黒星を喫した那須川。(C)THE DIGEST

 11月24日に行なわれたWBC世界バンタム級王座決定戦で、同級1位の那須川天心(帝拳)は同2位の井上拓真(大橋)と対戦。2者が112対116、1者が111対117の0-3の判定で敗れた。

 元WBC同級暫定王者で元WBA同級王者と実績十分の井上相手の試合だったが、戦前にはキックボクシングのスーパースターでボクシング転向後も7戦全勝だった那須川が有利という声も上がっていた。実際、1回と2回は自慢のスピードを活かして優位に立っていた。そんななか、なぜ那須川は完敗を喫したのか。

 元WBAジュニアフライ(現ライトフライ)級王者で日本男子歴代最多の13度の防衛を果たした具志堅用高氏は、自身のYouTube番組で那須川が井上にボクシングの経験で劣っていたと指摘した。

「ボクシングのキャリアか。戦い方が、まだ浅いね。拓真のショートのパンチが入っていたよね。数を打っているよね。見た目の採点(が有利になるの)もあるんじゃないかなと思いますね。終盤、天心はもっと手を出していかないと勝てないよね。拓真は後半もボクシング、戦い方を崩さなかったですね」

 技術的には「接近戦が弱かったね。拓真が接近して小さいパンチを打ってくるから、怖くて打ち合いができなかったんでしょう」とし、「徹底してボクシングをして、足を使って、残りの4ラウンドを戦ってほしいと思ったね。残り4ラウンドでも手数が出ないもん」と振り返る。
 
 精神面でも「しっかり手数を出さないと。身体も気持ちも逃げている。拓真は向かっていって、闘争本能は上回っていました」と分析。初黒星から得た収穫も口にする。

「今回の世界戦で、かなり勉強になったんじゃないかな。拓真にボクシングを教えてもらった。ボクシングというスポーツはそういうものだったと。そんなに簡単に勝てないと」

 今後に向けた課題には「もっと勉強をすれば。まだテクニックは半分も出せていませんね。どうしてもキック(ボクシング)じゃないからね。ボクシングのジャブ、ストレート、フック、まとまったパンチを繰り出していかないと、世界(王座)は取れないんじゃないかな」と私見を述べた。

 ボクシングのレジェンドである具志堅氏が、「スター性はある」としバランスの良さやステップワークもハイレベルだったと認める那須川。今後の成長に期待だ。

構成●THE DIGEST編集部

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