11月28日、13歳の松本雪聖（いぶき）が福岡・北九州メッセで行なわれたスケートボード・ストリート種目の国際大会「ワールドスケートボードストリート2025 北九州 -グランドファイナル-」の準々決勝のヒート４に登場。ラン１本目に63.26ポイント、２本目に40.40ポイントをマークし、全体トップ通過を果たした。

　13歳とは思えぬ堂々とした力強い滑りで準々決勝を終えた松本は試合後、「とても嬉しいです」と声を弾ませた。「フルメイクが目標だったので、フルメイクできてよかったですし、１位の得点が出てびっくりした」と自身が披露したトリックの出来を喜んだ。
  　他の選手があまり使用しなかった赤い四角形のレッジ（縁石）に、果敢にチャレンジしていった。「難しそう」だと思っていたというが、「ノーズグラインド」というトリックで初めから狙っていたことを明かした。

　さらにメイクした瞬間については、「他の人がやってない分、点数が高いので。他の技より、そこで稼げる」と冷静に分析。「スピードと高さが違ったかなと思います」と振り返り、１本目の高得点につなげることができた。

　ファイナル進出が懸かる29日の準決勝については「ランはフルメイクして、盛り上がる技をしたい」と意気込み、「優勝すること」が今大会の目標だと力強く話した。

　女子ストリートの日本勢はメダル候補だったパリ五輪金メダリストの吉沢恋（ここ）、注目株の13歳・尾関萌衣（めい）が準々決勝で敗退したが、松本を含む７名は準決勝に駒を進めた。各ヒート上位８位以内に入れば、30日の決勝に進出する。

　ハイレベルな女子・準決勝はヒート１が13時35分、ヒート２が14時40分に開始される予定。自国開催の大舞台で13歳のスーパー中学生が表彰台のトップに輝く可能性は決して低くない。

取材・文●栁下大護（THE DIGEST編集部）

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