11月30日、福岡・小倉(北九州メッセ)で行なわれたスケートボード・ストリートの国際大会「ワールドスケートボードストリート2025 北九州 ― グランドファイナル ―」男子決勝で、白井空良(そら)が優勝を飾った。2位に根附海龍(かいり)、3位に青木勇貴斗(ゆきと)が続き、日本勢が表彰台を独占する快挙となった。
大会後に白井は、「この3~4日間、すごい楽しかったですし、本当にあっという間だった」と振り返りつつ、「やっと緊張がなくなって、もう今すっごい疲れてます」と率直に語った。さらに「この街がすっかり好きになってしまって、ここで優勝したいっていう気持ちがすごく強かったので、最後その思いがメイクに繋がった」と笑顔をみせた。
白井は79.77点を記録したランの内容について、「2本目は上手くいった。自分の中では結構ベストで満足してる。ノーリービッグスピン、バックテールのビックスピンアウト(の大技は)もう少し出るかなと思ったけど、今回のジャッジは結構辛くて、計算しづらい」と厳しい採点に苦戦したことを明かした。
白井は「いつもだったら、92ポイントなら2ポイントの誤差は読める」と言及。「今回は全然読めないジャッジだったので、思ったより出ないなっていう感じでした」と話した。
一方で、合計170.27点で優勝した白井は、1位になるために「点数が出そうなトリックを用意してた」と告白。そのトリックは「リスクがあり、自分にしかできないトリック」だと語り、「やっぱり勝ちにこだわることが大切だと思って、ローマでやった技をやろうって決めた」とコメントした。
その技は「『アーリーウープのバックサイド180』っていうのを『スイッチノーズグラインドで...』」と説明。自分でも「ちょっとよく分かんない」としつつも、「本当に自分にしかできない動きで、全く見えないところに飛んで...2本目なんて見えなさすぎて、すごいコケ方をしました。でも、それが自分の取り柄なので、その技が決まって良かった」と語った。
そのぐらい複雑で難易度の高いトリックのため、観客の反応が追いついていかなかった場面もあったという。「なんか俺の技って派手さがないから、日本人(のお客さん)が困惑してて、『わあ~~~!』みたいな感じにはなってなかった。本当にマニアックな技で、最後の1本がみんなに伝わったか、どうかわかんないけど、ポイントで分かってくれると思いながら、その技を選んだ…」と明かした。
白井は「スケーターたちには分かるけど、(観客席の)みんなからしたら『今のは決まったのかな?』みたいになるのは自分で分かってますし、どれぐらいポイントが出るかっていうのは分かってたので、その技を信じて、最後臨みました」と話した。
また、「3日後に(SLS)スーパークラウンに行かないといけない。すごく疲れてますけど、まずそこで優勝するっていうのが目標です」とコメント。続けて、「もちろん1番の目標はLAで、LAのオリンピックで優勝するっていうのが目標です」と力強く語った。
2年ぶり2度目の日本開催となった今大会を制した白井。試合を終えたばかりだが、12月6日からブラジル・サンパウロで行なわれる世界最高峰ツアーの年間王者決定戦に挑む。
取材・文●栁下大護(THE DIGEST編集部)
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大会後に白井は、「この3~4日間、すごい楽しかったですし、本当にあっという間だった」と振り返りつつ、「やっと緊張がなくなって、もう今すっごい疲れてます」と率直に語った。さらに「この街がすっかり好きになってしまって、ここで優勝したいっていう気持ちがすごく強かったので、最後その思いがメイクに繋がった」と笑顔をみせた。
白井は79.77点を記録したランの内容について、「2本目は上手くいった。自分の中では結構ベストで満足してる。ノーリービッグスピン、バックテールのビックスピンアウト(の大技は)もう少し出るかなと思ったけど、今回のジャッジは結構辛くて、計算しづらい」と厳しい採点に苦戦したことを明かした。
白井は「いつもだったら、92ポイントなら2ポイントの誤差は読める」と言及。「今回は全然読めないジャッジだったので、思ったより出ないなっていう感じでした」と話した。
一方で、合計170.27点で優勝した白井は、1位になるために「点数が出そうなトリックを用意してた」と告白。そのトリックは「リスクがあり、自分にしかできないトリック」だと語り、「やっぱり勝ちにこだわることが大切だと思って、ローマでやった技をやろうって決めた」とコメントした。
その技は「『アーリーウープのバックサイド180』っていうのを『スイッチノーズグラインドで...』」と説明。自分でも「ちょっとよく分かんない」としつつも、「本当に自分にしかできない動きで、全く見えないところに飛んで...2本目なんて見えなさすぎて、すごいコケ方をしました。でも、それが自分の取り柄なので、その技が決まって良かった」と語った。
そのぐらい複雑で難易度の高いトリックのため、観客の反応が追いついていかなかった場面もあったという。「なんか俺の技って派手さがないから、日本人(のお客さん)が困惑してて、『わあ~~~!』みたいな感じにはなってなかった。本当にマニアックな技で、最後の1本がみんなに伝わったか、どうかわかんないけど、ポイントで分かってくれると思いながら、その技を選んだ…」と明かした。
白井は「スケーターたちには分かるけど、(観客席の)みんなからしたら『今のは決まったのかな?』みたいになるのは自分で分かってますし、どれぐらいポイントが出るかっていうのは分かってたので、その技を信じて、最後臨みました」と話した。
また、「3日後に(SLS)スーパークラウンに行かないといけない。すごく疲れてますけど、まずそこで優勝するっていうのが目標です」とコメント。続けて、「もちろん1番の目標はLAで、LAのオリンピックで優勝するっていうのが目標です」と力強く語った。
2年ぶり2度目の日本開催となった今大会を制した白井。試合を終えたばかりだが、12月6日からブラジル・サンパウロで行なわれる世界最高峰ツアーの年間王者決定戦に挑む。
取材・文●栁下大護(THE DIGEST編集部)
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