絶対王者が超異次元パフォーマンスだ。
フィギュアスケートの世界一決定戦「グランプリ(GP)ファイナル2025」は12月6日、名古屋・IGアリーナで男子フリーが行なわれ、世界王者のイリア・マリニン(米国)が人類史上初めて6種類7本の4回転ジャンプをすべて成功。羽生結弦(13年~16年)、ネイサン・チェン(17年~19年)以来となる史上3人目のGPファイナル3連覇を成し遂げた。鍵山優真が銀メダル、佐藤駿が銅メダルと日本勢が表彰台に上がった。
もう別次元の存在だ。ファイナル2連覇中のマリニンはアクセルを含む全6種類の4回転ジャンプを7本入れた異次元構成で臨んだ。冒頭の4回転フリップを綺麗に降りると、2つ目は唯一無二の大技4回転アクセルをバシっと決める。GOE(出来栄え点)の速報値は4.58点と高い数値を叩き出す。以降もルッツ、ループと4回転を軽々と降り、会場を完全に支配した。
王者は後半も4回転を含んだコンビネーションをすべて完遂。最後のエレメンツを終えると、演技途中ながらガッツポーズが飛び出した。
フィニッシュポーズを力強く決めたマリニン。“4回転の神”と称される男はフリー238.24点(技術点=146.07点、演技構成点=92.17点)、ショートの合計332.29点の高得点をマーク。会場はどよめきが起きた。
IGアリーナが異様な雰囲気に包まれた直後に登場した佐藤はプレッシャーに負けず、ジャンプを次々と成功。最初の4回転ルッツを皮切りにすべてのジャンプを着氷。スピン、ステップも最高評価のレベル4を獲得するパーフェクト演技に上から振り下ろす豪快なガッツポーズが飛び出した。フリー、合計点はともに自己ベストを更新し、笑みがこぼれた。
ショート首位で折り返した鍵山は最初の4回転サルコウを鋭い回転で着氷。GOEは高い加点を得た。2つ目の4回転+3回転の連続トウループも降りて勢いをつけたが、後半のジャンプが乱れた。最小限のマイナスにとどめながらショートでの貯金を生かし、表彰台を確保した。
▼GPファイナル 男子シングル結果(カッコ内はフリー得点)
優勝 イリア・マリニン(アメリカ) 332.29点(238.24)
2位 鍵山優真 302.41点(193.64)
3位 佐藤駿 292.08点(194.02)
4位 ダニエル・グラスル(イタリア) 288.72点(194.72)
5位 アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) 258.64点(180.15)
6位 ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) 242.19点(170.89)
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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もう別次元の存在だ。ファイナル2連覇中のマリニンはアクセルを含む全6種類の4回転ジャンプを7本入れた異次元構成で臨んだ。冒頭の4回転フリップを綺麗に降りると、2つ目は唯一無二の大技4回転アクセルをバシっと決める。GOE(出来栄え点)の速報値は4.58点と高い数値を叩き出す。以降もルッツ、ループと4回転を軽々と降り、会場を完全に支配した。
王者は後半も4回転を含んだコンビネーションをすべて完遂。最後のエレメンツを終えると、演技途中ながらガッツポーズが飛び出した。
フィニッシュポーズを力強く決めたマリニン。“4回転の神”と称される男はフリー238.24点(技術点=146.07点、演技構成点=92.17点)、ショートの合計332.29点の高得点をマーク。会場はどよめきが起きた。
IGアリーナが異様な雰囲気に包まれた直後に登場した佐藤はプレッシャーに負けず、ジャンプを次々と成功。最初の4回転ルッツを皮切りにすべてのジャンプを着氷。スピン、ステップも最高評価のレベル4を獲得するパーフェクト演技に上から振り下ろす豪快なガッツポーズが飛び出した。フリー、合計点はともに自己ベストを更新し、笑みがこぼれた。
ショート首位で折り返した鍵山は最初の4回転サルコウを鋭い回転で着氷。GOEは高い加点を得た。2つ目の4回転+3回転の連続トウループも降りて勢いをつけたが、後半のジャンプが乱れた。最小限のマイナスにとどめながらショートでの貯金を生かし、表彰台を確保した。
▼GPファイナル 男子シングル結果(カッコ内はフリー得点)
優勝 イリア・マリニン(アメリカ) 332.29点(238.24)
2位 鍵山優真 302.41点(193.64)
3位 佐藤駿 292.08点(194.02)
4位 ダニエル・グラスル(イタリア) 288.72点(194.72)
5位 アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) 258.64点(180.15)
6位 ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) 242.19点(170.89)
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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