現地12月7日、米カンザス州のNBC系列局『KSN News』は「コルティナの五輪選手村、その舞台裏」と題した記事を掲載。2026年2月6日から22日までイタリアのミラノおよびコルティナ・ダンペッツォで開催されるミラノ・コルティナ冬季五輪のために造られた選手村の内部を詳報した。
同メディアはまず、この選手村について「滞在予定の選手たちは、豪華な宿泊施設や、山で長い一日を過ごした後に暖炉のそばでくつろぐ...といった快適さは期待しないほうがよさそうだ」と指摘。続けて、「2月6~22日の大会期間中、最大1400人の選手やチーム関係者を収容する仮設の選手村は、湿った谷底に密集して並べられた377台のレンタル移動住宅(トレーラーハウス)で構成されている」と伝えた。
そのトレーラーハウスは1台に2部屋、1室2人まで宿泊できる仕様で、室内は「シンプルで質素」と説明。シャワーとトイレに加え、壁掛けヒーターと天井の赤外線パネルによる個別暖房により室温は25~26度に保たれる。ただし扉を開ければ、冬山ならではの厳しい寒風にさらされる厳しい環境だ。部屋の広さは約18平方メートル(約11畳)で、パラ選手向けの部屋はさらに広く、バリアフリー仕様のシャワーやトイレ、ベッドが備わっているという。
また、選手村は「コルティナ中心街から車で約10分、徒歩なら1時間ほど北に位置する標高1292メートルの無人地帯にある」と説明。トレーラーハウスから朝食会場の大食堂までは、場所によって徒歩10分程度で、敷地全長は1.4キロ。ジム、ゲームルーム、事務室、リラックススペース、ランドリーなどの共用施設が並ぶなど、機能面は充実しているとした。
一方で、「自然が身近に感じられる点は大きな魅力だ」とも強調。街から離れた環境ゆえの利点もあるという。同施設を管轄するイタリア政府委員ファビオ・サルディーニ氏は「静かな自然の中で山の音が聞こえ、集中したい時には静謐を保てる。デザイン性の高い“仮設の村”だ」とコメント。工事責任者のパリデ・カーサグランデ氏も「ここには森しかない。毎日風が吹くわけではないが、とても寒い日もあれば過ごしやすい日もある。とにかく大自然の中にある」と語った。
さらに同メディアは、「総工費は3800万ユーロ(約69億円)。五輪・パラリンピック終了後、トレーラーハウスはイタリア各地のキャンプ場で再利用され、一部は近隣のホッケークラブに引き取られる予定だ」とも報じている。
なお、ミラノ・コルティナ冬季五輪の聖火リレーは6日からスタートしており、国内各地を巡った後、開催地のコルティナ・ダンペッツォ、ミラノへと運ばれる予定だ。
構成●THE DIGEST編集部
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同メディアはまず、この選手村について「滞在予定の選手たちは、豪華な宿泊施設や、山で長い一日を過ごした後に暖炉のそばでくつろぐ...といった快適さは期待しないほうがよさそうだ」と指摘。続けて、「2月6~22日の大会期間中、最大1400人の選手やチーム関係者を収容する仮設の選手村は、湿った谷底に密集して並べられた377台のレンタル移動住宅(トレーラーハウス)で構成されている」と伝えた。
そのトレーラーハウスは1台に2部屋、1室2人まで宿泊できる仕様で、室内は「シンプルで質素」と説明。シャワーとトイレに加え、壁掛けヒーターと天井の赤外線パネルによる個別暖房により室温は25~26度に保たれる。ただし扉を開ければ、冬山ならではの厳しい寒風にさらされる厳しい環境だ。部屋の広さは約18平方メートル(約11畳)で、パラ選手向けの部屋はさらに広く、バリアフリー仕様のシャワーやトイレ、ベッドが備わっているという。
また、選手村は「コルティナ中心街から車で約10分、徒歩なら1時間ほど北に位置する標高1292メートルの無人地帯にある」と説明。トレーラーハウスから朝食会場の大食堂までは、場所によって徒歩10分程度で、敷地全長は1.4キロ。ジム、ゲームルーム、事務室、リラックススペース、ランドリーなどの共用施設が並ぶなど、機能面は充実しているとした。
一方で、「自然が身近に感じられる点は大きな魅力だ」とも強調。街から離れた環境ゆえの利点もあるという。同施設を管轄するイタリア政府委員ファビオ・サルディーニ氏は「静かな自然の中で山の音が聞こえ、集中したい時には静謐を保てる。デザイン性の高い“仮設の村”だ」とコメント。工事責任者のパリデ・カーサグランデ氏も「ここには森しかない。毎日風が吹くわけではないが、とても寒い日もあれば過ごしやすい日もある。とにかく大自然の中にある」と語った。
さらに同メディアは、「総工費は3800万ユーロ(約69億円)。五輪・パラリンピック終了後、トレーラーハウスはイタリア各地のキャンプ場で再利用され、一部は近隣のホッケークラブに引き取られる予定だ」とも報じている。
なお、ミラノ・コルティナ冬季五輪の聖火リレーは6日からスタートしており、国内各地を巡った後、開催地のコルティナ・ダンペッツォ、ミラノへと運ばれる予定だ。
構成●THE DIGEST編集部
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