2026年からF１レッドブルのテスト兼リザーブドライバーに降格することが発表された角田裕毅。25年は、レーシングブルズでシーズンをスタートすると、第３戦の日本グランプリからシニアチームであるレッドブルに“昇格”を果たしたものの、33ポイントでドライバーズランキングは17位に終わった。チームメイトで421ポイントを獲得して同２位となったマックス・フェルスタッペンに圧倒的な大差をつけられて失意のシーズンを終えた。

　レッドブルに残ることで将来的なF１復帰も期待されるなか、英国のF1専門メディア『PlanetF1』は今季のパフォーマンスを厳しく査定する記事を掲載。「今年の最低ドライバー」に角田を選んだのだ。

　ミシェル・フォスター記者は「これは実際、評価するのが難しい。最優秀ドライバーよりも、車両依存性が高いからだ」と見解を示しつつ、こう綴った。

「たしかにアルピーヌA525は酷い車で、ハンドリング、スピード、操縦性のすべてが欠けていた。しかしそれは、ドライバーたちが最低だったということを意味するのか？ そうではない。実際ピエール・ガスリーはトップ10入りに値する。しかしレッドブルのドライバー角田裕毅、それは別の話だ。そしてそれほど難しい選択ではない。角田は個性的で、パーソナリティがあるが、仕事に適していない。角田の今後の活躍を願っているが、F１に５年間在籍して、レッドブルで30ポイントしか獲得できなかったことは、これはあなたのためのものではないという、たしかなサインだ」

　ヘンリー・ヴァランタイン記者も「言いたくはないが、角田裕毅も私の投票を得た」と明かし、以下のような見解を示す。
  「彼が（シーズン）最初に選ばれていたら、プレシーズンは大いに彼の役に立っただろう。そして最終ラウンドでは大幅に改善したものの、それでも彼を最下位から持ち上げることはできない」

　さらに、トーマス・メイヘル記者も「F１に悪いドライバーというものはいないが、すべてのスポーツと同様に、誰かが『最低』だった。私にとって、そのドライバーは哀れな角田裕毅であるはずだ。日本人ドライバーはレーシングブルズで年の始めに非常に上手くやっていたが、レッドブルへの夢の昇格を果たした途端、完全に崩壊した」と厳しい評価を下した。

　一方、オリバー・ハーデン記者は「角田裕毅は良くなかった。しかし、レッドブルのセカンドシートでの彼の苦闘は完全に予測可能だった。そのため、チームは今シーズン前に彼にチャンスを与えることに大きな躊躇があった。彼は批判よりも同情に値する」とし、ジャック・ドゥーハンを“選出”した。

　４人中３名の識者からワーストに選ばれてしまった角田。来シーズン以降の巻き返しに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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