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卓球

中国男女エース棄権で浮き彫りになった卓球界の過密スケジュール 王国が警報「選手たちに極限の試練が課される」

THE DIGEST編集部

2025.12.18

世界ランク1位の孫穎莎(左)と王楚欽(右)。(C)WTT

世界ランク1位の孫穎莎(左)と王楚欽(右)。(C)WTT

 卓球のWTTツアー上位者が集う年間王者決定戦「WTTファイナルズ2025香港」は現地12月14日に閉幕した。男子シングルスは張本智和(世界ランク5位)が、トルルス・モーレゴード(スウェーデン、同4位)を4-2で撃破し、4度目の決勝進出で悲願の初優勝を飾った。その一方で、中国は男女エースがともにまさかの棄権。異常事態に母国メディアは改めて卓球界の過密スケジュールに警報を鳴らしている。

 会場が騒然とした。今年の世界卓球ドーハ大会を制し、優勝候補に挙げられていた世界ランク1位の王楚欽はモーレゴードとの準決勝を前に棄権を発表。世界王者はコートに立たず、そのまま辞退する展開になった。

 女子でも最強女王が姿を消した。同1位の孫穎莎は準々決勝で長﨑美柚にストレート勝利を収め強さを見せつけたが、準決勝での中国対決では試合途中で左足を治療する場面があった。結局、第5ゲームの途中で棄権した。

 男女ともに世界ランク1位の選手が棄権する異例の事態で大会は幕を閉じた。見過ごせない状況に中国のスポーツメディア『捜狐』は大会を振り返った記事の中で卓球王国として危機感を募らせている。
 
 同メディアによる今大会の振り返りでは、「中国卓球チームにとって、この大会は喜憂半ばの結果となった。女子シングルスでは見事連覇を果たしたものの、主力選手の王楚欽と孫穎莎が負傷で途中棄権し、混合ダブルス優勝を逃したことが輝かしい戦績に影を落とした。“負傷”が中国チームの避けられないキーワードとなった」と評している。

 また、2026年のWTT年間スケジュールにも言及。「WTTファイナルズ終了と同時に、国際卓球連盟(ITTF)が発表した2026年のスケジュールが中国卓球チームに新たな警鐘を鳴らした。2026年はITTF創立100周年かつ世界卓球選手権誕生100周年にあたり、年間を通じてビッグ大会が連続で開催される。ゆえに、その覇権争いが空前のものとなる」と指摘。選手の健康管理を懸念した。特に今大会は選手によって半日で何試合もするハードスケジュールになっており、「こんな試合のスケジュールはおかしい」と苦言を呈した。

 卓球王国で話題を呼んだ男女エースの棄権。同メディアは記事の最後を、こう締めくくっている。

「我が国だけではない選手たちの体力、コンディション管理、チームサポート体制に極限の試練が課される」

構成●THE DIGEST編集部

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