2019年のスノーボード女子ビッグエア(BA)ワールドカップ(W杯)北京大会覇者の鬼塚雅が12月13日、米コロラド州スチームボートで行なわれた女子BA・W杯第3戦の決勝に出場。合計174.00点を記録し、6年ぶり2度目の優勝を飾った。
鬼塚は中国・シークレットガーデンで開催された女子BA・W杯第1戦で3位に入り、6年ぶりに表彰台へ返り咲き、第2戦でも5位と安定した成績を残していた。
そんな中で迎えた第3戦の決勝では、1本目に「バックサイドダブルコーク1080(背を進行方向へ向けて縦に2回転、横に3回転)ウェドル・グラブ(前の手で掴む、旧ミュートグラブ)」を成功し、83.00点をマーク。最後の3本目には「キャブ1260(逆スタンスで進行方向に腹を向けた3回転半)ウェドル・グラブ」を成功させ、91.00点をマーク。合計174.00点で、19年以来となる6年ぶり2度目の優勝を決めた。この結果、今季のW杯ビッグエア種目を205ポイントで終え、自身初の年間王者となった。
試合後、鬼塚は自身のインスタグラムを更新し、「優勝、そして総合優勝 今でも信じられません。コーチ、家族、トレーナーさん、スポンサーの皆さん、友達、そしていつも応援してくれる皆様、本当にたくさんの人に支えられて、ここまで来ることができました」と感謝の言葉を投稿。続けて、以下のように振り返った。
「きっと心のどこかで『優勝は厳しいかもしれない』と思った瞬間もあったはずなのに、誰一人として『無理だ』とは言わず、ただ『信じてるよ』と声をかけ続けてくれました。もしあの時、誰かが諦めや慰めの言葉をかけていたら、私はここには立っていなかったと思います。そして私自身も、本当に諦めなくてよかった」
鬼塚は2018年の平昌五輪(19位)と22年の北京五輪(15位)に出場。来年2月に行なわれるミラノ・コルティナ五輪で3大会連続のオリンピック出場を目指している。
現在、五輪で同一種目として扱われるビッグエアとスロープスタイル(SS)では、22年北京五輪銅メダリストで、今年3月にスイスで行なわれた国際スキー・スノーボード連盟(FIS)世界選手権を制した21歳の村瀬心椛(ここも)と中国で開催された女子BA・W杯第1戦で優勝した18歳の深田茉莉が五輪出場を確実にしている。そのため、日本女子の五輪代表枠は残り最大2枠となっている。
なお、同種目で五輪出場の選考対象となる大会は残り2戦。来年1月10日に米アスペンで行なわれる男女SS・W杯第1戦と、同18日にスイス・ラークスで開催される第2戦を終えた後に、五輪代表が正式に発表される予定だ。
27歳の鬼塚は残された舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか。今後も目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ビッグエアW杯最終戦で6年ぶり復活V! 鬼塚雅が披露した圧巻トリック
鬼塚は中国・シークレットガーデンで開催された女子BA・W杯第1戦で3位に入り、6年ぶりに表彰台へ返り咲き、第2戦でも5位と安定した成績を残していた。
そんな中で迎えた第3戦の決勝では、1本目に「バックサイドダブルコーク1080(背を進行方向へ向けて縦に2回転、横に3回転)ウェドル・グラブ(前の手で掴む、旧ミュートグラブ)」を成功し、83.00点をマーク。最後の3本目には「キャブ1260(逆スタンスで進行方向に腹を向けた3回転半)ウェドル・グラブ」を成功させ、91.00点をマーク。合計174.00点で、19年以来となる6年ぶり2度目の優勝を決めた。この結果、今季のW杯ビッグエア種目を205ポイントで終え、自身初の年間王者となった。
試合後、鬼塚は自身のインスタグラムを更新し、「優勝、そして総合優勝 今でも信じられません。コーチ、家族、トレーナーさん、スポンサーの皆さん、友達、そしていつも応援してくれる皆様、本当にたくさんの人に支えられて、ここまで来ることができました」と感謝の言葉を投稿。続けて、以下のように振り返った。
「きっと心のどこかで『優勝は厳しいかもしれない』と思った瞬間もあったはずなのに、誰一人として『無理だ』とは言わず、ただ『信じてるよ』と声をかけ続けてくれました。もしあの時、誰かが諦めや慰めの言葉をかけていたら、私はここには立っていなかったと思います。そして私自身も、本当に諦めなくてよかった」
鬼塚は2018年の平昌五輪(19位)と22年の北京五輪(15位)に出場。来年2月に行なわれるミラノ・コルティナ五輪で3大会連続のオリンピック出場を目指している。
現在、五輪で同一種目として扱われるビッグエアとスロープスタイル(SS)では、22年北京五輪銅メダリストで、今年3月にスイスで行なわれた国際スキー・スノーボード連盟(FIS)世界選手権を制した21歳の村瀬心椛(ここも)と中国で開催された女子BA・W杯第1戦で優勝した18歳の深田茉莉が五輪出場を確実にしている。そのため、日本女子の五輪代表枠は残り最大2枠となっている。
なお、同種目で五輪出場の選考対象となる大会は残り2戦。来年1月10日に米アスペンで行なわれる男女SS・W杯第1戦と、同18日にスイス・ラークスで開催される第2戦を終えた後に、五輪代表が正式に発表される予定だ。
27歳の鬼塚は残された舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか。今後も目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ビッグエアW杯最終戦で6年ぶり復活V! 鬼塚雅が披露した圧巻トリック