17歳のスーパー女子高生が会心演技だ。

　フィギュアスケートの全日本選手権が12月19日、東京・代々木第一体育館で女子ショートが行なわれ、ジュニアグランプリファイナル４連覇の島田麻央がトリプルアクセルを決め79.33点をマーク。国際スケート連盟（ISU）では非公式ながら自己ベストを４点以上も上回る超絶演技に会場は総立ちのスタンディングオベーション。第４グループを終え、暫定首位に立った。

　天才少女が大舞台で躍動した。実力者が揃うグループの５番滑走で登場した島田は冒頭に大技トリプルアクセルを難なく成功。会場から大きな歓声が上がる。

　勢いに乗った島田は続く３回転フリップ、後半のルッツ＋トウループの連続３回転を降り、圧巻のノーミスを完遂。スピン、ステップはレベル４を獲得する完璧な演技に笑顔が弾けた。
  　今大会は来年２月に開幕するミラノ・コルティナ五輪の代表最終選考会を兼ねている。代表争いが熾烈な女子シングルの出場枠「３」を巡り、例年以上に大きな注目が集まっているなか、年齢制限のためミラノ五輪の出場資格がない17歳が大舞台で異彩を放った。

取材・文●湯川泰佑輝（THE DIGEST編集部）

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