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「とんでもない世界に挑戦してしまった」初出場時の動揺から時を経て4度目の五輪へ。“りくりゅう”木原龍一が示した貫禄【ミラノ・コルティナ五輪/フィギュア日本代表】

THE DIGEST編集部

2025.12.22

五輪代表決定会見での木原。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

五輪代表決定会見での木原。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 2025年12月21日、ミラノ・コルティナ五輪に臨むフィギュアスケート日本代表のメンバーが決定。ペアの2枠を射止めたのは、三浦璃来/木原龍一組と、長岡柚奈/森口澄士組だった。

 五輪での金メダル獲得が期待される「りくりゅう」こと三浦&木原ペアだが、今回の全日本フィギュアでは「三浦璃来選手の左肩負傷のため」フリーを棄権。それでも近年の実績(23年と25年の世界選手権で優勝。25年はグランプリファイナルを3シーズンぶり2度目の制覇)があり特例規定(怪我等で全日本棄権でも選考対象)も踏まえたうえで五輪出場を決めた木原は、自身4度目のその大舞台に向けて次のように意気込みを語った。

「初めてのオリンピックの時は『とんでもない世界に挑戦してしまったな』という思いがありましたが、こうして今のような立場で挑戦できることを嬉しく思います。オリンピックでは私たちらしいパフォーマンスで、自分たちの目標を達成したいです」

 ペアを組む三浦の左肩脱臼の状態は気がかりだが、木原は「シーズン前半に積み重ねた練習には自信を持っている」とコメントした。
 
 2022-2023シーズンに日本ペア史上初のグランプリシリーズ優勝、NHK杯制覇、さらにグランプリファイナル、世界選手権、四大陸選手権も制し、グランドスラムを達成するなど、輝かしい戦績を誇る「りくりゅう」。今回の全日本フィギュアのショートプログラムで84.91点という高得点を叩き出した実力は本物だ。

 三浦のコンディションは気になるものの、ミラノ・コルティナ五輪での躍動を期待したい。2014年のソチオリンピックでは動揺を隠せなかった木原が、時を経て次の五輪では圧倒的な貫禄を見せつけるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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