来年２月に開幕するミラノ・コルティナ冬季五輪の聖火リレーは、開会式が行なわれる６日のスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ（通称サン・シーロ）到着までに、イタリア全土を巡る。総距離は約7500マイル（約１万2000キロ）に及ぶ予定だ。

　現地12月22日、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』（1986年）、『ラッシュアワー』（1998年）、など数多くの名作に出演した香港の映画俳優ジャッキー・チェン氏が、古代ローマ都市ポンペイの遺跡を駆け抜け、聖火を運んだ。この様子をイタリア・ナポリの日刊紙『Il Mattino』や米通信社『AP』、米放送局『NBC』などの米メディアや英国通信社『Reuters』、メキシコ放送局『Claro Sports』など世界中のメディアが報じた。

　来年４月に72歳となる映画界のスターがポンペイの遺跡を聖火を掲げて走る姿に、世界中のスポーツファンが反応した。
「聖火ランナーやったのか」
「なんでジャッキー・チェンが聖火リレーしてるの？」
「何世代にも影響を与えてきた世界的アイコン」
「子どもの頃から大好きな俳優！」
「歴史的な場所でオリンピックの聖火を運ぶ姿を見るのは本当に特別」

　この日はジャッキー・チェン氏の他にも、1996年アトランタ五輪の男子フェンシングイタリア代表として金メダルを獲得したサンドロ・クオモ氏、04年アテネパラリンピックの100mバタフライで金メダルを獲ったイマコラータ・チェラスオーロ氏などが、聖火を掲げ走った。

　なお聖火リレーは、24日にイタリア・サッカー界のレジェンドでナポリ出身のファビオ・カンナバーロ（ウズベキスタン代表監督）とチーロ・フェラーラ（元イタリア代表）が、故郷で聖火ランナーを務める予定だ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】ジャッキー・チェン氏が聖火を掲げて走る様子