格闘技・プロレス

「キングが帰ってきた!」フューリーがワイルダーからWBCヘビー級王座を奪取! “圧勝劇”に海外メディアも驚嘆

THE DIGEST編集部

2020.02.23

ワイルダーをリングに沈めたフューリー(右)。そのファイトに海外メディアも驚嘆している。 (C) Getty Images

 2月22日にラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで、WBCヘビー級王座戦が開催され、WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)が、挑戦者のタイソン・フューリー(イギリス)と対戦し、後者がTKO勝ちを収めた。

 序盤から主導権を握ったのは、挑戦者だった。「2ラウンドであいつを倒す」と戦前に公言した通り、試合開始のゴングと同時に積極果敢に攻め入ったフューリーは、ジャブをワイルダーに浴びせると、3ラウンド目に右のストレートを左の耳下に当て込んでダウンを奪取。さらに5ラウンド目にボディーパンチを浴びせて2度目のダウンを取る。

 なおも、ふらついて後手に回る王者を追い詰めていったフューリーは、7ラウンド目に強烈なパンチを浴びせると、左耳から出血したワイルダーを見て、ワイルダー陣営からタオルが投げ込まれて、雌雄が決した。

 圧倒的なインテリジェンスの高さを見せつけ、2年ぶりの"世紀の再戦"を制したフューリーのファイトには、海外メディアも驚嘆。米紙『The New York Times』が、「"ジプシーキング"が見事なパフォーマンスで試合を終えた」と褒めちぎれば、英紙『The Guardian』は、「声を大にして言おう! イギリスのフューリーがチャンピオンだ」と母国の英雄を称えた。
 
 試合後、フューリーは、「まず、神に感謝したい。おかげで栄光を掴めた」と興奮気味に語った。

「ワイルダーは本当にハートの強さを見せてくれた。アイツは戦士だ。いつかチャンピオンになるだろう。だけど、キングが戻ってきた。素晴らしいビッグマッチだっただろう」

 ライバルとのビッグマッチを制したフューリー。その戦いぶりは、まさに最強と呼ぶにふさわしい堂々たるものだった。

構成●THE DIGEST編集部
 
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