ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子フリーは現地2月13日(日本時間14日)、優勝候補のイリア・マリニン(米国)がジャンプミスを連発。総合8位とメダル圏外に転落した。世界が衝撃を受けた一方、演技後に王者の父親が見せた行動が波紋を広げている。
"氷上の神"と称されるマリニンが、五輪の大舞台で二度転倒。メダルを逃した。団体では2年前まで禁止されていた後方宙返りジャンプを成功させ、多くのファンを魅了していただけに、外部からの期待、そして何より自身の内面から湧き上がる重圧に耐え切れなかったのかもしれない。
そして試合後にSNSで拡散された1枚の写真が、議論を呼んだ。そこには、失意の息子の隣で、父でありコーチのロマン・スコルニアコフが頭を抱えている姿だ。本来、慰めやハグがあってもよい場面でのこの仕草に、ネット上では批判の声が上がった。あの瞬間、マリニンに必要だったのは叱責ではなく支えだったのではないか――。そうした指摘が相次いでいる。
家族の歩みを振り返れば、彼が背負ってきた重圧の大きさが見えてくる。
「サッカー選手になりたかった」
現在21歳のマリニンは、両親ともに五輪出場経験を持つ家庭で育った。五輪前の『People』誌のインタビューで、彼はこう語っている。
「将来はサッカー選手になりたいと思っていた。でも両親には、僕をサッカーの練習に連れて行く時間がなかった。それでスケートを始めたんだ」
母タチアナ・マリニナと父ロマン・スコルニアコフはロシア生まれ。スケートリンクで出会い、後にウズベキスタン代表として活動した。
母タチアナは1998年の長野五輪に出場して8位入賞。2002年ソルトレークシティ五輪にも出場資格を得ていたが、インフルエンザにより欠場を余儀なくされた。
イリアが母の姓を名乗っているのは、父の姓(スコルニアコフ)が発音しづらいと考えたためだという。タチアナは現在プロのコーチとして活動し、息子の指導にも関わっている。ただし、「私が緊張すると、彼にも伝わってしまう気がする。私たちは強い絆で結ばれている」という理由で、試合には父が主に付き添っている。
父ロマンも元五輪スケーターで、ロシア代表、その後ウズベキスタン代表として1998年、2002年の五輪に出場。いずれも19位だった。
2000年、夫妻は米バージニア州北部へ移住。そのためイリアはアメリカ代表として競技している。
五輪スケーターの両親を持ち、"氷上の神"と言われながらその背中を追い続けてきた。栄光と同時に背負う期待の重みは、想像以上に大きいのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】「とても悲しい」マリニンの父親が非難されている姿
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"氷上の神"と称されるマリニンが、五輪の大舞台で二度転倒。メダルを逃した。団体では2年前まで禁止されていた後方宙返りジャンプを成功させ、多くのファンを魅了していただけに、外部からの期待、そして何より自身の内面から湧き上がる重圧に耐え切れなかったのかもしれない。
そして試合後にSNSで拡散された1枚の写真が、議論を呼んだ。そこには、失意の息子の隣で、父でありコーチのロマン・スコルニアコフが頭を抱えている姿だ。本来、慰めやハグがあってもよい場面でのこの仕草に、ネット上では批判の声が上がった。あの瞬間、マリニンに必要だったのは叱責ではなく支えだったのではないか――。そうした指摘が相次いでいる。
家族の歩みを振り返れば、彼が背負ってきた重圧の大きさが見えてくる。
「サッカー選手になりたかった」
現在21歳のマリニンは、両親ともに五輪出場経験を持つ家庭で育った。五輪前の『People』誌のインタビューで、彼はこう語っている。
「将来はサッカー選手になりたいと思っていた。でも両親には、僕をサッカーの練習に連れて行く時間がなかった。それでスケートを始めたんだ」
母タチアナ・マリニナと父ロマン・スコルニアコフはロシア生まれ。スケートリンクで出会い、後にウズベキスタン代表として活動した。
母タチアナは1998年の長野五輪に出場して8位入賞。2002年ソルトレークシティ五輪にも出場資格を得ていたが、インフルエンザにより欠場を余儀なくされた。
イリアが母の姓を名乗っているのは、父の姓(スコルニアコフ)が発音しづらいと考えたためだという。タチアナは現在プロのコーチとして活動し、息子の指導にも関わっている。ただし、「私が緊張すると、彼にも伝わってしまう気がする。私たちは強い絆で結ばれている」という理由で、試合には父が主に付き添っている。
父ロマンも元五輪スケーターで、ロシア代表、その後ウズベキスタン代表として1998年、2002年の五輪に出場。いずれも19位だった。
2000年、夫妻は米バージニア州北部へ移住。そのためイリアはアメリカ代表として競技している。
五輪スケーターの両親を持ち、"氷上の神"と言われながらその背中を追い続けてきた。栄光と同時に背負う期待の重みは、想像以上に大きいのかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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