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氷上で緊迫したやり取り“ダブルタッチ疑惑”で波紋拡大。五輪カーリングが異例の監視体制変更【冬季五輪】

THE DIGEST編集部

2026.02.16

疑惑の発端は男子のスウェーデン対カナダ戦だった。写真はカナダチーム。(C)Getty Images

疑惑の発端は男子のスウェーデン対カナダ戦だった。写真はカナダチーム。(C)Getty Images

 ミラノ・コルティナ五輪で波紋を広げている「カーリングのダブルタッチ(投球後に再びストーンへ触れる反則)」を巡る判定」。これを受け、現地2月15日、急きょストーン監視プロトコルが変更される異例の事態となった。

 発端は男子のスウェーデン対カナダ戦。スウェーデン側がカナダ選手の投球動作中の接触を主張し、審判が介入。氷上で緊迫したやり取りが生じた。この大会では、アンパイアが投球動作を積極的に監視。違反と判断すればストーン除去の体制が敷かれており、従来よりも監視強化の色合いが濃かった。

 その後もカナダ女子代表やイギリス代表の試合で同様の判定が相次ぎ、議論は拡大。選手からは「触れていない」「肉眼でそこまで判断できるのか」と疑問の声が上がり、ビデオ判定導入を求める意見もあった。
 
 そもそもカーリングは審判主導の競技ではない。国際大会でもアンパイアは常駐も、原則は選手の自己申告と協議に基づく「Spirit of Curling(カーリングの精神)」を重んじる文化がある。反則は自ら申告し、測定は両チーム立ち会いで行なう。審判は最終判断者ではあるが、常に前面に立つ存在ではない。今回のように投球を積極監視する体制は、通常より一歩踏み込んだ運用だった。

 ダブルタッチ疑惑の波紋拡大を受け、世界カーリング連盟は出場各国オリンピック委員会(NOC)代表と協議。アンパイアは競技エリアに待機するものの、投球監視は対戦チームから要請があった場合のみ行なう方式に転換した。審判が先回りしてチェックする形からチーム主導で疑義が出た場合に限定する方針にした。今回の変更は、監視強化が生んだ摩擦を和らげ、本来の選手主体の競技文化へバランスを戻す策のようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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