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マラソン・駅伝

日本人トップの大迫傑、海外勢との“差”の埋め方に私見「所属や国の垣根を超えて…」【東京マラソン】

野口一郎(THE DIGEST編集部)

2026.03.01

日本人トップでゴールした大迫。レース後に日本勢の強化について語った。(C)東京マラソン財団

日本人トップでゴールした大迫。レース後に日本勢の強化について語った。(C)東京マラソン財団

 東京マラソン2026が3月1日に開催された。男子マラソンの日本人トップは、2時間05分59秒(全体12位)の大迫傑(リーニン)だった。

 昨年12月7日にバレンシア(スペイン)マラソンで2時間04分55秒の日本最高記録をマークした大迫は、短期間の調整を経て今大会に参戦していた。前半は、橋本龍一(プレス工業)が飛び出すなかで海外勢の集団に続く第2集団で冷静にレースを進めると、後半の勝負所では真価を発揮した。

 32キロ過ぎに前に出た前日本記録保持者の鈴木健吾(神奈川・横浜市陸協)を34キロに捉えると、36キロ過ぎに仕掛けて25年東京世界陸上代表の近藤亮太(三菱重工)、大学の後輩である工藤慎作(早稲田大)を振り切る。

 鈴木とのマッチレースは、41キロに決着をつけた。直前にスパートをかけられたが離されずに、逆に突き放して日本人トップの座を譲らずにゴールした。

 貫録を見せつけた34歳は、レース後の記者会見で今大会を「記録的には問題なかったですけど、順位的には12位で、もうちょっと頑張りたかった思いはあります」とし、「12月のバレンシアから、3か月間でここまで仕上げられたのは、ひとつ良い経験になりました」と総括した。
 
 会見で述べた「もうちょっと頑張りたかった」ことについて、どう考えているのかを尋ねると、「今回は第2集団で行くと決めていたので、しっかり走り切れたのは良かったと思っています」と一定の評価をする。そのうえで「結果的に、前の集団についていかないと選択したので、次のチャレンジで前の集団でしっかりとレースをする。これもペース次第ではありますけど、少しでも前の集団で生き残っていくようなレースが今後できたらいいと思っています」と課題を挙げた。

 また、海外勢との差の埋め方については「僕も基本的にケニアやアメリカなどの海外が拠点で、その海外勢という言い方が正しいかは分からないですけど、一緒にトレーニングをしていくのが大事」と私見を述べ、以下のような強化案を希望した。

「今の日本の長距離マラソンは、ボトムアップしていると思いますけど、やはりもう一歩というところでいうと、所属や国の垣根を超えて、一緒にトレーニングしていくような取り組み。海外勢とか日本人トップって言っているなかでは、まだまだなのかなと思いますし、それを取っ払って、鈴木選手もそうですし、若い世代も含めて、協力し合ってやっていければと思っています」

 大迫は決して日本人トップで満足せず、日本のマラソン界全体のレベルアップにも視線を向けている。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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