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マラソン・駅伝

【東京マラソン】「残り1枠」を巡って“ビッグ3”が激突!五輪出場権の獲得条件とレースのポイントは?

THE DIGEST編集部

2020.02.28

MGC以来約半年ぶりに激突する(左から)設楽、大迫、井上。五輪への切符を掴むのは?(C) Getty Images

MGC以来約半年ぶりに激突する(左から)設楽、大迫、井上。五輪への切符を掴むのは?(C) Getty Images

 新型コロナウイルスの影響で、様々なイベントが中止に追い込まれるなか、東京オリンピック代表選考レースのひとつである東京マラソンが、3月1日(日)に開催される。

 ただし、一般参加は中止となり、約200人のエリートランナーのみが出走する。沿道での応援も自粛が促されるなど、異例のレースとなる。

 東京五輪の男子マラソンの代表枠は「3つ」で、昨年9月に行なわれたMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)を制した中村匠吾(富士通)と2位の服部勇馬(トヨタ自動車)の出場が内定。12月1日に開催された福岡国際マラソンとともに「MGCファイナルチャレンジ」に指定されている、東京マラソンかびわ湖毎日マラソンのどちらかで、派遣設定記録(2時間5分49秒以内)をマークし、タイムが最も良かった選手が最後の切符を手にすることになる。

 派遣設定記録は、大迫傑(ナイキ)の持つ日本記録(2時間5分50秒)を破るタイムとして設定されている。要は日本記録を更新しなければならない。福岡国際では、この記録を上回るランナーはいなかった。もし、1日の東京、8日のびわ湖毎日でもクリアする選手がいない場合は、MGCで3位となった大迫が代表権を得る。
 
 注目は、大迫と前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)、そして2018年のアジア大会の金メダリスト・井上大仁(MHPS)の「ビッグ3」だ。

 設楽は先日、「東京マラソンで2時間4分台が出なければ、(派遣設定記録をマークしても)オリンピックに出場しない」と衝撃の発言をした。その言葉通り、大記録を狙ってMGCの時と同様にスタートから一気に飛び出る可能性が高い。

 MGCでは、トップを独走しながら35キロ時点あたりから急失速して14位に終わったが、その時とは気温がまったく違う。あのペースで一気に駆け抜ければ、当然日本記録更新が見えてくる。

 ポイントは、大迫や井上らがその設楽の爆発的なスタート付いていくかだろう。MGCの時は「設楽を行かせても、2位に入れば出場権が得られる」という意識と、暑さによるレース後半への不安もあって独走を許した。だが、その時のように2分以上の差をつけられるような展開になれば精神的に苦しくなる。
 
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