プロレスには、アイアンマンマッチという試合形式がある。3カウント、ギブアップで一本取ったら終わりではなく、60分、30分の規定時間を必ず最後まで闘い抜くというもの。勝敗は時間内で取った本数で決する。
インディープロレス界の技巧派にしてクセ者、ヤス・ウラノは昨年の自主興行『ウラノえん』で日高郁人を相手に60分アイアンマンマッチを敢行。これが業界内でも話題となり、2月24日の第3回自主興行では5選手参加のアイアンマンマッチ総当たり戦を開催した。言い方を変えれば、1DAYトーナメントならぬ1DAYリーグ戦だ。
出場したのはウラノ、日高、阿部史典、吉田綾斗とインディーの最前線で活躍する選手たちに、DDTの新鋭イルシオン。日高が53歳、イルシオンが23歳と年齢もたどってきたキャリアもさまざまな、個性ある選手たちだ。
試合は各10分間勝負と短いものの、それぞれ4試合、つまり相手を変えながら40分ファイトすることが確定している。“秒殺で省エネ勝利”はありえないのだ。
なおかつ、対戦相手が変わるから作戦も4通り必要になる。10分の中でスパートをかけるか、4試合トータルでスタミナ配分するかという戦略も重要だ。1試合目でベテラン日高の脚攻めに苦しめられたイルシオンは、そのダメージを2戦目でも引きずることになった。
選手たちが試合をしながら「誰だこんなこと考えたの」、「疲れた!」、「痛い!」と愚痴る場面も。ウラノに至ってはわめき倒しながらコスチュームのバンダナで相手を叩きまくる錯乱状態に。コミカルな面もあった興行だが、選手にとっては間違いなくハードだったのだ。
全試合を終えてウラノ、阿部、イルシオンが同ポイントとなり、急きょ時間無制限一本先取のサドンデス3WAYマッチへ。
吉田は試合ごとの勝敗では2勝2分と負けなしなのだが、0-0のドローが2試合。逆にイルシオンは負けもあったが3ポイント獲得した試合もあって勝ち上がった。この辺りも独自の形式が生んだ展開の妙と言っていい。結果として、負けないことよりも攻める姿勢が大事だった。
最後に勝ったのは31歳の阿部。自身もバトラーツの流れを汲む自主興行『格闘探偵団』シリーズを開催。“バチバチ”の闘いが真骨頂だが寝技、インサイドワークに体力、さらに言えば“客いじり”など、さまざまな面でバランスが取れている選手だ。
大会エンディングでマイクを握った阿部は「24時間テレビかと思った」。また「こんなことやろうと思うウラノさんも、出た選手も、見に来たお客さんもみんな“変態”じゃないですか」とも。
ちなみにリングアナはトランザム☆ヒロシ、生配信の撮影は藤田ミノルと現役レスラーが担当。優勝賞品はレスラー兼農家である関根龍一から贈られたお米とお餅だった。
会場にはメジャーだとかマイナーだとか知名度だとか、そういうものとはまったく関係なしに“面白いプロレス”への嗅覚が優れた人間ばかりが集まっていた。
「今日はいい勉強、いい練習になりましたね」
阿部はそんなコメントも残している。その意味するところは“プロレス観が深まった”ということではないか。10分4試合+サドンデス。心技体と“プロレス頭”を振り絞っての闘いには、他の興行とは一味違う見応えがあった。
取材・文●橋本宗洋
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出場したのはウラノ、日高、阿部史典、吉田綾斗とインディーの最前線で活躍する選手たちに、DDTの新鋭イルシオン。日高が53歳、イルシオンが23歳と年齢もたどってきたキャリアもさまざまな、個性ある選手たちだ。
試合は各10分間勝負と短いものの、それぞれ4試合、つまり相手を変えながら40分ファイトすることが確定している。“秒殺で省エネ勝利”はありえないのだ。
なおかつ、対戦相手が変わるから作戦も4通り必要になる。10分の中でスパートをかけるか、4試合トータルでスタミナ配分するかという戦略も重要だ。1試合目でベテラン日高の脚攻めに苦しめられたイルシオンは、そのダメージを2戦目でも引きずることになった。
選手たちが試合をしながら「誰だこんなこと考えたの」、「疲れた!」、「痛い!」と愚痴る場面も。ウラノに至ってはわめき倒しながらコスチュームのバンダナで相手を叩きまくる錯乱状態に。コミカルな面もあった興行だが、選手にとっては間違いなくハードだったのだ。
全試合を終えてウラノ、阿部、イルシオンが同ポイントとなり、急きょ時間無制限一本先取のサドンデス3WAYマッチへ。
吉田は試合ごとの勝敗では2勝2分と負けなしなのだが、0-0のドローが2試合。逆にイルシオンは負けもあったが3ポイント獲得した試合もあって勝ち上がった。この辺りも独自の形式が生んだ展開の妙と言っていい。結果として、負けないことよりも攻める姿勢が大事だった。
最後に勝ったのは31歳の阿部。自身もバトラーツの流れを汲む自主興行『格闘探偵団』シリーズを開催。“バチバチ”の闘いが真骨頂だが寝技、インサイドワークに体力、さらに言えば“客いじり”など、さまざまな面でバランスが取れている選手だ。
大会エンディングでマイクを握った阿部は「24時間テレビかと思った」。また「こんなことやろうと思うウラノさんも、出た選手も、見に来たお客さんもみんな“変態”じゃないですか」とも。
ちなみにリングアナはトランザム☆ヒロシ、生配信の撮影は藤田ミノルと現役レスラーが担当。優勝賞品はレスラー兼農家である関根龍一から贈られたお米とお餅だった。
会場にはメジャーだとかマイナーだとか知名度だとか、そういうものとはまったく関係なしに“面白いプロレス”への嗅覚が優れた人間ばかりが集まっていた。
「今日はいい勉強、いい練習になりましたね」
阿部はそんなコメントも残している。その意味するところは“プロレス観が深まった”ということではないか。10分4試合+サドンデス。心技体と“プロレス頭”を振り絞っての闘いには、他の興行とは一味違う見応えがあった。
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