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バレーボール

【現地取材】「本当にうれしい」初スクデットの石川祐希に去来した、歓喜と痛恨の感情――「もっともっと強くなるために戦っていきたい」

佳子S.バディアーリ

2026.05.11

イタリア11シーズン目で念願のスクデットを手にした石川祐希。写真:佳子S.バディアーリ

イタリア11シーズン目で念願のスクデットを手にした石川祐希。写真:佳子S.バディアーリ

 バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガ2025-26シーズンのプレーオフは、日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャが準々決勝から6連勝のシリーズ無敗で2季ぶり、通算3回目の優勝を果たして幕を閉じた。

 クラブとして今季3冠目を掲げると同時に、イタリア11シーズン目で念願のスクデット(リーグタイトル)を手に入れた石川がインタビュー取材に応じた。

 表彰式の後、フロアになだれ込んだサポーターたちが選手とスタッフを囲んで続いた祝勝セレモニー。そこで弾ける笑顔を見せた石川の感極まった言葉を期待し、「優勝が決まった瞬間の気持ちは?」と尋ねた。すると――

「いやぁ、そうですねぇ。コートにいなかったので、、、」

 選手やチーム関係者のいないフロア端でぽろりと心の声がこぼれた。

 昨年11月末(左膝)と今年2月初め(右膝)に続けて負傷した石川だが、開幕戦で17得点、アタック決定率77%をマークしてこれ以上ない形で今季のスタートを切った。ポーランド代表カミル・セメニウクとウクライナ代表オレフ・プロトニツキの低迷が続いたシーズン前半には、アウトサイドヒッター勢で断トツの数字を叩き出して大きくチームに貢献した。

 
 スポーツの世界でタラレバは無粋だが、あの活躍がなければレギュラーシーズン首位通過を逃した可能性は否めず、上位勢と早期対戦になり得たプレーオフでの完全優勝ストーリーは変わっていたかもしれない。

 すると石川が返したのは、「でも、怪我してしまったので」のひと言。

 負傷以降の取材で、回復に注力することが自分の務めと気丈に繰り返したのは紛れもなく本心だったはず。しかしながら、復帰に想定外の時間を要したことで痛恨の思いが残ったようだ。

 けれど、リリーフサーバーとして2回コートへ送り出された石川はすぐにこう続けた。

「でも、本当にうれしかったです。スクデットを獲るためにペルージャに来たので。怪我もあってプレーすることは叶わなかったですけど、チームとしてつかんだスクデットなので非常にうれしく思っています」

 その言葉通り、まさにチームで勝ち取った栄冠だった。

 
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