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競馬

GⅠ2連勝中クロワデュノールに「死角なし」 対抗はメイショウタバルでも、レガレイラでも、ダノンデサイルでもなく…【宝塚記念】

三好達彦

2026.06.12

GⅠ2連勝中のクロワデュノール。写真:産経新聞社

GⅠ2連勝中のクロワデュノール。写真:産経新聞社

 6月14日、上半期の総決算となるファン投票レース、宝塚記念(GⅠ、阪神・芝2200m)が行なわれる。

 今年はかなりの豪華メンバーが揃った。一昨年の日本ダービー馬に、昨年の皐月賞、日本ダービー馬をはじめ、昨年の本レース勝ち馬、GⅠ3勝の女傑…まさに多士済々の顔ぶれであるとともに、近走が充実している文字通りの有力馬たちである。

 毎年気になるのが梅雨時期に差し掛かる宝塚記念の天候だが、日曜日まで降雨はなし。コンディション維持のためにいくらか散水はされるかもしれないが、まず間違いなく良馬場で行なわれるだろう。
 
 さて、今年の出走馬のなかで1番の評価を受けるのは、大阪杯(GⅠ)、春の天皇賞(GⅠ)と勝ち進み、いよいよ春の古馬中長距離三冠に王手をかけたクロワデュノール(牡4歳/栗東・斉藤崇史厩舎)である。ファン投票では36万6039票を集めて堂々の1位選出となり、GⅠを2連勝中とくれば、推さない理由が見当たらないだろう。

 それでもあえて粗探しをするならば、ここまでの2連戦の疲労はないのか、という点かもしれない。実際、距離不適を承知で臨んだ天皇賞(春)はラストに脚が上がったところを伏兵のヴェルテンベルク(牡6歳/栗東・宮本博厩舎)にハナ差まで迫られる辛勝だったたけに、疲労残りを心配する向きがあったとしても不思議ではない。だが、そこは厩舎力、牧場力に優れた“チーム・クロワデュノール”のこと。約1か月半の休養期間を活かし、ノーザンファームしがらきでの短期放牧をはさんで疲れを取り、5月20日にトレセンへ帰厩。その後は順調にトレーニングが積まれており、1週前追いこそ「停滞していたと言うか、そんな印象があった」(斎藤調教師)という状態だったということだが、最終追い切りでは団野大成騎手を背に(レースは北村友一騎手)、Wコースでシャープな動きを見せて不安を払拭した。

 もう一つ、血統派のファンが指摘するのは、父キタサンブラックが宝塚記念を落として春の古馬三冠を取り損ねていること。これだけはやってみなければ分からない部分だが、キタサンブラックが常にスパルタ調教を施されながらレースをこなしていたのと比べるならば、クロワデュノールの調教に関しては逆に柔軟性を持った内容で、細かな匙加減まで大事にする厩舎という違いもある。今回も無理な負荷をかけている印象はなく、疲労残りのまま実戦を迎えることはないだろう。

 上記の事情を踏まえて「死角なし」と判断し、クロワデュノールには不動の本命「◎」を献上する。
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