女子プロレス団体ディアナの特徴の一つは、選手の年齢層が幅広いことだ。
全日本女子プロレス出身、昭和からのトップ選手であるジャガー横田がいて、井上京子がいる。シングル王者の梅咲遥は25歳。最年少のNENEはもうすぐ13歳になる。
そんな団体で「これからは私が引っ張っていきたい」と意気込むのが美蘭。中学1年生でデビューし、現在は17歳の高2だが、すでに梅崎のベルトに挑戦し、大健闘している。
7月5日、カルッツかわさきでのビッグマッチにはセミファイナルという大きな出番を与えられた。若手を対象とするクリスタル王座の防衛戦だ。
チャレンジャーはMY WAY所属のCoCo。美蘭よりも一つ歳下で、父、兄もプロレスラー。空中殺法の使い手として知られている。やはり飛び技を得意とする美蘭としては、試練の一戦となった。
試合は序盤からノンストップの展開。美蘭がコーナーから場外へのプランチャを敢行すれば、CoCoはラ・ケブラーダ。どちらもジャベ(関節技)でペースを奪い合うなど、ルチャ・リブレ志向の選手同士らしい攻防だ。さらにエルボー、蹴り技も真っ向勝負。一進一退の中、最後は美蘭が得意のライオンサルトを2発連続で決め、3カウントを奪った。
鮮やかで激しさもあり、何よりお互いの意地がぶつかり合った好勝負。10代対決は女子プロレスの未来を感じさせるものだった。これから2人は何度も対戦していくことになるはずだし、闘うたびにレベルアップしていくだろう。そう感じさせる初対決だった。
「私たちの世代がプロレス界の未来を作っていくと思います」
試合後、そうコメントしたのはCoCo。その言葉に異論を唱える者はいないだろう。勝った美蘭は CoCoに対して「これからいいライバルになれたら」。そういう相手だからこそ、勝った意味も大きい。
ディアナのクリスタル王座は防衛回数の上限が定められており、美蘭はこの試合で規定の3度の防衛を達成。チャンピオンの証であるティアラは返上となった。言い換えれば、今回の勝利は“若手卒業”という意味も持つことになる。
「若手の枠だけじゃなく、他団体のベルトも狙っていきたいです」と美蘭。タッグを組んできた尊敬する世羅りさが2月に引退しており「タッグパートナーを見つけたい」とも。
中学3年の時には受験のため欠場。練習、試合で多忙でも全日制普通科の高校に通い「キラキラした」学生生活も満喫しているという美蘭。ただ、それでもプロレスラーとしての出世が後回しでいいとは思っていない。
この大会では練習生2人のプロテストも行なわれている。2人とも不合格となったが、8月に再テストが実施されることに。後輩が増えていく中で、美蘭の役割、責任も大きくなっていく。高校生レスラーは、紛れもないエース候補なのだ。
取材・文●橋本宗洋
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チャレンジャーはMY WAY所属のCoCo。美蘭よりも一つ歳下で、父、兄もプロレスラー。空中殺法の使い手として知られている。やはり飛び技を得意とする美蘭としては、試練の一戦となった。
試合は序盤からノンストップの展開。美蘭がコーナーから場外へのプランチャを敢行すれば、CoCoはラ・ケブラーダ。どちらもジャベ(関節技)でペースを奪い合うなど、ルチャ・リブレ志向の選手同士らしい攻防だ。さらにエルボー、蹴り技も真っ向勝負。一進一退の中、最後は美蘭が得意のライオンサルトを2発連続で決め、3カウントを奪った。
鮮やかで激しさもあり、何よりお互いの意地がぶつかり合った好勝負。10代対決は女子プロレスの未来を感じさせるものだった。これから2人は何度も対戦していくことになるはずだし、闘うたびにレベルアップしていくだろう。そう感じさせる初対決だった。
「私たちの世代がプロレス界の未来を作っていくと思います」
試合後、そうコメントしたのはCoCo。その言葉に異論を唱える者はいないだろう。勝った美蘭は CoCoに対して「これからいいライバルになれたら」。そういう相手だからこそ、勝った意味も大きい。
ディアナのクリスタル王座は防衛回数の上限が定められており、美蘭はこの試合で規定の3度の防衛を達成。チャンピオンの証であるティアラは返上となった。言い換えれば、今回の勝利は“若手卒業”という意味も持つことになる。
「若手の枠だけじゃなく、他団体のベルトも狙っていきたいです」と美蘭。タッグを組んできた尊敬する世羅りさが2月に引退しており「タッグパートナーを見つけたい」とも。
中学3年の時には受験のため欠場。練習、試合で多忙でも全日制普通科の高校に通い「キラキラした」学生生活も満喫しているという美蘭。ただ、それでもプロレスラーとしての出世が後回しでいいとは思っていない。
この大会では練習生2人のプロテストも行なわれている。2人とも不合格となったが、8月に再テストが実施されることに。後輩が増えていく中で、美蘭の役割、責任も大きくなっていく。高校生レスラーは、紛れもないエース候補なのだ。
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