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新型コロナの感染拡大により、フィギュアスケート世界選手権が中止に。羽生結弦、宇野昌磨らが参加予定

THE DIGEST編集部

2020.03.12

羽生、宇野ら世界選手権に参加する予定だった日本人選手たち。 写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 現地時間3月11日、世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの流行が世界的な大流行=パンデミックにあたるという見解を発表。WHOがパンデミックだと表明するのは、2009年に流行した新型インフルエンザ以来だ。

 同日、国際スケート連盟(ISU)は、世界選手権の開催地であるカナダ・ケベック州の政府と保健省から開催をキャンセルするという通達を受けたと発表した。同大会は3月16~22日に行なわれる予定で、日本からは羽生結弦、宇野昌磨、紀平梨花らが参加を予定していた。
 
 米紙『The Newyork TIme』によれば、ISUとしては何とか開催できないかと保健省と話し合い、参加者やメディアに対して「大会中は2日に1度検温および体温計測表の提出」「毎日の消毒」「直近の詳しい渡航履歴」など厳格な基準を通達。直前まで大会開催への道を模索していたとみられる。

 だが、WHOがパンデミック宣言を出したことで状況はさらに難しくなったようだ。ISUは「4月上旬以降の延期を考えたが現状では現実的な選択ではなく、今後スタッフや選手たちと連絡を取り合い、2020年内に開催できる可能性を模索する。少なくとも10月よりも前に開催は無い」としている。

構成●THE DIGEST編集部