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格闘技・プロレス

フューリーに薬物疑惑が急浮上!ドーピング隠蔽の過去を農夫が暴露「私に金を渡してきた…」

THE DIGEST編集部

2020.03.17

猛ラッシュで強敵ワイルダーを打ち破ってヘビー級王座へと返り咲いたフューリーに疑惑が浮上している。 (C) Getty Images

猛ラッシュで強敵ワイルダーを打ち破ってヘビー級王座へと返り咲いたフューリーに疑惑が浮上している。 (C) Getty Images

 先月22日にKO率98パーセントを誇っていた無敗の王者デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)から7回1分39秒でのTKO勝ちを収め、WBC世界ヘビー級チャンピオンへと返り咲いたタイソン・フューリーに“ある疑惑”が急浮上した。

 その疑惑とは、約5年前にフューリーが、ドーピング違反の情報をもみ消すためのアリバイ工作をチームで行なったというものだ。英紙『Daily Mail』がすっぱ抜いた。

 同紙によれば、フューリーと、同じくプロボクサーである従弟のヒューイ(英国)は、2015年のドーピング検査で禁止薬物とされているナンドロロンが発見されたとして、2017年12月12日に英国反ドーピング機関(UKAD)から2年間の資格停止処分を言い渡されていた。

 最終的に同処分は2015年12月13日にさかのぼって適用され、同日中に出場停止期間は終了したものの、このときにフューリー側が軽減するべきだとして訴えたのが、「自分たちがある農家から渡された去勢されていないイノシシの肉を食べた」というものだった。

 しかし、騒動のあった当時にイノシシの肉をフューリーに渡したと証言していたランカシャーに住む農夫マーティン・ケアフットさんが、一転して事実を否定。自身がフューリー側から2万5000ポンド(約330万円)を貰って嘘の証言をでっち上げたと主張したのだ。

 騒動のあった当時に「イノシシや豚の内臓をチームフューリーに渡した」と証言していたケアフットさんは、『Daily Mail』の直撃取材に、こう語っている。

「私はイノシシを飼ったこともなければ、殺したこともない。ただ、事態が深刻になったとき、彼らは法廷へと行く前に私にお金を渡し、さらに追加で渡すことを約束していた。そして法廷へ一緒に行くことになった。当時の私はそれで彼らを普通に助けられると考えていた」
 
 仮に事実であれば、過去のこととはいえ、ヘビー級タイトルの剥奪だけでは済まされない大事件だが、この報道にフューリー側は激怒。現在フューリーのプロモーターを務めているフランク・ウォーレン氏は、英公共放送『BBC』の取材で、「とんでもない申し立てだ」と声を荒げた。

「あの農夫はありえないことばかりを話している。タイソンはあんな男と会ったことなどないし、話は全くのでたらめだ! ゴミだよ! 一体誰があんな話を信じるというんだ。私が彼に連絡をした時、彼は一目散に金の話を持ち掛けてきた。私はすぐにUKADに掛け合うように指示したが、彼がタレこんだのは、新聞だった。

 しっかりと調べて、これ以上、くだらない与太話が進むこと期待しない方がいい。メディアもサッカーが中断になった途端に、何も書くことがなくなって、愚かなことを書くしかなかったんだろう」

 ケアフット氏は、『Daily Mail』の取材に対して、「国民は嘘と真実を知る必要がある。もう、うんざりだ」とも言い放っているが、果たして、ヘビー級王者へと返り咲いた“ジプシーキング”を巡る騒動の真相は何なのだろうか――。

構成●THE DIGEST編集部
 
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