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格闘技・プロレス

コロナ問題で井上尚弥のベガスデビュー戦に暗雲…現地記者が明かす米ボクシング界の現状と展望

杉浦大介

2020.03.15

井上のベガスデビュー戦として予定されていたカシメロとの統一戦は、すでに微妙になっている。(C)Getty Images

井上のベガスデビュー戦として予定されていたカシメロとの統一戦は、すでに微妙になっている。(C)Getty Images

 新型コロナウィルスの猛威はアメリカにも上陸し、スポーツ界にも急激な影響を及ぼし始めた。NBAのルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)の感染発覚に端を発し、NBA、MLB、NHLといったメジャースポーツは軒並み活動停止。その波はボクシング界にももちろん届いてきている。

 すでにアメリカでも多くの興行がキャンセルになり、その中には米最大級のプロモーター、トップランクの主催試合も含まれる。

 トップランクは3月14、17日、マディソン・スクウェ・ガーデン・シアターでの主催興行を予定し、メインにはシャクール・スティーブンソン(アメリカ)、マイケル・コンラン(イギリス)といった人気選手が登場するはずだった。ここに来てコロナ騒ぎが本格化した後も、一時は無観客興行にしてでも強行すると発表した。

 しかし、結局は3月12日に延期が決定。業界全体を統括するコミッショナーが存在しないボクシング界では、イベント挙行は興行主と開催都市のコミッションに委ねられるが、今回の流れを見る限り、しばらくはメジャーなイベントの挙行は難しくなりそうだ。
 
 今後、トップランクは3月28日(ケベック)、4月11日(ラスベガス)、17日(オクラホマ)、25日(ラスベガス)に興行を予定している。それらはどうなるのか。日本のファンにとって特に気になるのは、4月25日にマンダレイベイ・イベンツセンターで予定されているWBA、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(大橋)のベガスデビュー戦の行方に違いない。井上がIBF王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)を相手に行う統一戦の挙行も、すでに微妙になっていると言ってよい。

「井上はもうアメリカのビザを取得した。もともと4月第1週に渡米の予定だったが、可能であれば早めることを模索している。ただ、状況は急激に変化しており、どうなるかはわからない」

 12日、その時点ではまだ挙行予定だったスティーブンソン戦の最終会見の際、トップランクのカール・モレッティ副社長に井上について尋ねると、そんな答えだった。短いやりとりだったが、言葉の節々から先行きが不透明になっていることは伝わってきた。
 

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