32年ぶりの日本開催となった愛知・名古屋アジア大会で9月24日、東京アクアティクスセンターでの競泳・男子200メートル平泳ぎ決勝で、17歳の大橋信が2分04秒83の世界新記録を樹立。100メートルに続き今大会平泳ぎ2冠に輝いた。レース後、記者会見中に思わぬハプニングが起きた。
記者会見室には、日本の報道陣だけでなく韓国や中国など、海外記者も多数参加。17歳のスーパー高校生の快挙に興味津々だった。大橋は「明日50メートルがあるので、まだ大会は終わっていませんが、自分が練習してきたことを出すことができたので、すごいいい大会になった。200メートル個人メドレーの結果が良くなかったので、そこで200メートル平泳ぎの練習に専念したことが、この記録につながったと思います」と振り返った。
大橋の隣に座ったコーチの太田伸氏は「やったな!」と声をかけたという。「かなり緊張もしていましたし、タイムを出したいという気持ちをすごく感じていたので、相当うれしかったと思います。(大橋が)ゴールして記録を見たあとの喜び方も、今までにない喜び方で、僕もそれを見てすごくうれしかったです」と愛弟子の快挙に白い歯をみせた。
そして、会見の中盤で思わぬハプニングが。なんと太田コーチのスマートフォンの着信音が大音量で鳴り響いた。「すみません!」「なんで切らなかったんだ」と苦笑いで頭を下げたが、アラームの止め方がわからず悪戦苦闘。大橋に「これどうやるの?」と聞き、着信を止めてもらった。
過去に2004年アテネ五輪銅メダリストの中西悠子らを指導した名将は、今回のレースプランとして、「前半を1分ぐらいで入り、後半を32秒台でまとめる」という作戦で臨んだ。「最初の50mを28秒2、100メートルを59秒で通過したとき、後半もタイムが詰まるだろうとワクワクしていました。みんなが盛り上がっていましたが、僕は泳ぎしか見ておらず、タイムは全然見ていませんでした。自己ベストは出るなと思っていましたが、まさか4秒台が出ているとは思いませんでした」と、世界記録更新には会場のどよめきと興奮で初めて知ったという。
大橋は「記録を抜いたことは、すごいうれしいですし、ずっと目標に頑張ってきたので、やっと超えられたという気持ちがすごく大きいです」と安堵した表情で振り返る。今後の目標については、「28年のロサンゼルス五輪での金メダルですが、まずは来年の世界選手権で金メダルを取って、自信をつけたいです」と語った。
23年に福岡で行なわれた世界水泳で中国の覃海洋がマークした2分05秒48を0秒65も更新した大橋。無限の可能性が広がる17歳がこの日、「Shin OHASHI」の名を世界のトップスイマーに知らしめた。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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大橋の隣に座ったコーチの太田伸氏は「やったな!」と声をかけたという。「かなり緊張もしていましたし、タイムを出したいという気持ちをすごく感じていたので、相当うれしかったと思います。(大橋が)ゴールして記録を見たあとの喜び方も、今までにない喜び方で、僕もそれを見てすごくうれしかったです」と愛弟子の快挙に白い歯をみせた。
そして、会見の中盤で思わぬハプニングが。なんと太田コーチのスマートフォンの着信音が大音量で鳴り響いた。「すみません!」「なんで切らなかったんだ」と苦笑いで頭を下げたが、アラームの止め方がわからず悪戦苦闘。大橋に「これどうやるの?」と聞き、着信を止めてもらった。
過去に2004年アテネ五輪銅メダリストの中西悠子らを指導した名将は、今回のレースプランとして、「前半を1分ぐらいで入り、後半を32秒台でまとめる」という作戦で臨んだ。「最初の50mを28秒2、100メートルを59秒で通過したとき、後半もタイムが詰まるだろうとワクワクしていました。みんなが盛り上がっていましたが、僕は泳ぎしか見ておらず、タイムは全然見ていませんでした。自己ベストは出るなと思っていましたが、まさか4秒台が出ているとは思いませんでした」と、世界記録更新には会場のどよめきと興奮で初めて知ったという。
大橋は「記録を抜いたことは、すごいうれしいですし、ずっと目標に頑張ってきたので、やっと超えられたという気持ちがすごく大きいです」と安堵した表情で振り返る。今後の目標については、「28年のロサンゼルス五輪での金メダルですが、まずは来年の世界選手権で金メダルを取って、自信をつけたいです」と語った。
23年に福岡で行なわれた世界水泳で中国の覃海洋がマークした2分05秒48を0秒65も更新した大橋。無限の可能性が広がる17歳がこの日、「Shin OHASHI」の名を世界のトップスイマーに知らしめた。
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