9月27日に「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」の陸上競技・女子100メートルハードル決勝が、名古屋市瑞穂公園陸上競技場で開催。日本の福部真子が12秒74(風:-0.2m)で優勝し、12秒78で続いた中島ひとみと日本勢ワンツーフィニッシュを決めた。
スタートで飛び出すと、終盤には中島の追い上げをかわす。初出場のアジア大会で見事、頂点に立った。ただ、30歳の全日本記録保持者は今回をもって「半分以上、引退」だという。2024年に患った「菊池病」が理由だ。
その苦しさを、福部は「(体温が)37度とはいえ36度台の時の身体とは違いますし、『大丈夫、大丈夫』と自分をごまかしながら、練習や試合へ奮起することに、少し疲れてしまう部分があります」と明かす。
そして「パフォーマンスを上げるために、体脂肪を1桁台をキープしていましたけど、それだと免疫が落ちて体調を崩してしまうので、何%だったら練習を積めるのか、強度を上げてられるのか。その指標、即効薬がありません。熱が出れば寝たり、薬を飲んだりしかないっていうところで、自分の中で暗いトンネルにいながらも、高い目標に向かって走れる、その現実と理想のギャップで、どうしても菊池病のせいにしてしまう自分も苦しかったです」と続けた。
また報道陣から、持病を抱えながら掴んだ栄冠に示せたことがあるのでは、と問われると以下のように答えた。
「私はしんどいと思ったら休めるけど、普通に働いてる人や学校に通ってる子たちは、寝たら治る、ずっと熱が続いてるわけでもないし、風邪の症状があるわけでもありません。だから何時間かしたらケロッとしてたりして、周りからの理解も、菊池病が認知されないと怠け者のように思われたりとか、生きづらいのではというのは、すごく感じているので、私の活躍で菊池病の認知が広まって、菊池病の人が1人でも多くの方が生きやすい社会になればいいと思います」
来年に北京世界陸上、再来年にはロサンゼルス五輪を控えるなか、福部が現役を退くならば、残念でならない。しかし、難病を抱えながらトップクラスで戦い抜いた姿勢は、多くの人に好影響を与えたはずだ。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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【画像】セイコーGGP女子100mハードル、福部真子&中島ひとみ&田中佑美を特集
スタートで飛び出すと、終盤には中島の追い上げをかわす。初出場のアジア大会で見事、頂点に立った。ただ、30歳の全日本記録保持者は今回をもって「半分以上、引退」だという。2024年に患った「菊池病」が理由だ。
その苦しさを、福部は「(体温が)37度とはいえ36度台の時の身体とは違いますし、『大丈夫、大丈夫』と自分をごまかしながら、練習や試合へ奮起することに、少し疲れてしまう部分があります」と明かす。
そして「パフォーマンスを上げるために、体脂肪を1桁台をキープしていましたけど、それだと免疫が落ちて体調を崩してしまうので、何%だったら練習を積めるのか、強度を上げてられるのか。その指標、即効薬がありません。熱が出れば寝たり、薬を飲んだりしかないっていうところで、自分の中で暗いトンネルにいながらも、高い目標に向かって走れる、その現実と理想のギャップで、どうしても菊池病のせいにしてしまう自分も苦しかったです」と続けた。
また報道陣から、持病を抱えながら掴んだ栄冠に示せたことがあるのでは、と問われると以下のように答えた。
「私はしんどいと思ったら休めるけど、普通に働いてる人や学校に通ってる子たちは、寝たら治る、ずっと熱が続いてるわけでもないし、風邪の症状があるわけでもありません。だから何時間かしたらケロッとしてたりして、周りからの理解も、菊池病が認知されないと怠け者のように思われたりとか、生きづらいのではというのは、すごく感じているので、私の活躍で菊池病の認知が広まって、菊池病の人が1人でも多くの方が生きやすい社会になればいいと思います」
来年に北京世界陸上、再来年にはロサンゼルス五輪を控えるなか、福部が現役を退くならば、残念でならない。しかし、難病を抱えながらトップクラスで戦い抜いた姿勢は、多くの人に好影響を与えたはずだ。
取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)
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