昨年のMoto2クラスのチャンピオンで、今シーズン、現役王者の実兄マルクとレプソル・ホンダからMotoGPクラスに参戦するアレックス・マルケスが、ミニオンの着ぐるみでトイレットペーパーでのリフティングに挑戦する姿をSNSにアップした。

　７回と微妙な回数に成功した一つ目小僧のミニオンが、大きな声をあげながらカメラに近付いてくると、最後に透けた目の部分からアレックスの笑顔が確認できる。

　新型コロナウイルスは、マルケス兄弟の出身地スペインでも大流行し、政府による非常事態宣言が出された。サッカーのリーガ・エスパニョーラの試合も中止され、多くの国民が自宅待機を余儀なくされている。

　そんな中、元スペイン代表でデポルティーボやビジャレアルで活躍したジョアン・カプデビラ発案の『10回チャレンジ』が話題となった。室内でボールを蹴ると危ないということで、トイレットペーパーを使ったリフティングに形を変え、“#10ToquesChallenge”のハッシュタグで拡散され、スペイン国内でにわかに盛り上がりを見せているという。
  　カタールでのMotoGPクラスのレースがキャンセルになり、自宅に３日間いたらしいアレックスもそれに乗っかった格好だ。

　この動画を観たファンからは、スペイン人を中心に「７回のタッチをカウントしたよ（笑）。悪くない!!!!!」「衣装はあといくつ持ってるの？」「最高のサッカークラブだね（笑）」「在宅勤務??」といった反応が寄せられた。

　また、WSBK（スーパーバイク世界選手権）で５年連続チャンピオンに輝き、鈴鹿８耐も通算２度制覇。2017年に大英帝国勲章を授与されたカワサキ・レーシング・チームのジョナサン・レイも“#10TouchChallenge”のハッシュタグを付け、同様のチャレンジをすると、こちらは10回のリフティングに見事成功！ レース専用に開発されたMotoGPマシンと市販車ベースのスーパーバイクではカテゴリーこそ異なるが、ルーキーに王者の貫禄を見せつけた。

文●甘利隆

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著者プロフィール／東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter：ama_super