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格闘技・プロレス

「俺は殺人者になっていたかも…」元世界統一王者タイソンが独特な“死生観”を激白!

THE DIGEST編集部

2020.03.26

現役時代の殺気立った雰囲気とは異なり、優しげな笑顔を見せるタイソン。53歳になった。(C)Getty Images

現役時代の殺気立った雰囲気とは異なり、優しげな笑顔を見せるタイソン。53歳になった。(C)Getty Images

 ボクシングの元世界ヘビー級統一王者、マイク・タイソンが独特な死生観を明かした。

 英スポーツメディア『The Sportsman』のインタビューに応じた53歳。その波乱万丈なキャリアを歩むなかで、生と死に対しての確固たる価値観を持っていたという。

「常に死は俺の近くにあった。トレーニングで死ぬかもしれないし、試合で死ぬかもしれない。それだけの覚悟を持って日々の生活を送っていたよ。もしリング上で誰かが命を落とすなら、その殺人者はきっと俺だろうと思い描きながらね。実際にそうなっていてもおかしくはなかった。生死を争う舞台で求められる資質は、まさしくその自己過信だったんだ」

 さらにインタビュアーが「死ぬことを楽しみにしているのか?」と問うと、「そうだな。まったく恐れてはいない」と断言し、次のように続けた。

「生は、死よりもよっぽど複雑だからな。正しいかどうかは分からないけど、俺はそう信じている。生きるためには絶え間ない勇気が必要だ。勇気なくして人生は生き抜けない。人生とは旅であり、闘争の連続。本当にシリアスなものなんだ」

 そして最後は「誰だってクソみたいなものだ。みんな自分がスペシャルだと思っているが、名声だってなんだってクソ食らえだ!」と“タイソン節”を炸裂させている。

 
 20歳4か月での世界ヘビー級タイトル奪取は、史上最年少記録だ。プロではWBA、WBC、IBFの3団体統一チャンピオンに輝き、ふたつの無効試合を除き、56戦して50勝(44KO)6敗という戦績を残した。一方で私生活では問題行動を頻発させ、レイプ事件で3年間の禁固刑を食らい、リング上でも世界戦でイベンダー・ホリフィールドの耳に噛み付くなど、良くも悪くもすべてが規格外のボクサーだった。

 現在は大麻の合法性を訴えながら「タイソン大麻農園」を経営したり、俳優として銀幕デビューを果たしたり、さらには世界中でチャリティーイベントに登場したりと、多忙な毎日を送っている。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】いまではすっかり仲良しの「タイソン&ホリフィールド」!
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