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「最後まで戦いたかった…」石川祐希が新型コロナによるリーグ中止を受け、率直な想いを吐露

THE DIGEST編集部

2020.04.09

石川が今の心境を自身のインスタグラムに綴った。(C)Getty Images

 イタリア・セリエAのバレーボールチーム、パドヴァに所属する石川祐希が、自身のインスタグラムを更新。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断していたリーグ戦の中止を受け、試合中のプレー写真に長文を添えて投稿した。

 まず石川はリーグ中止について、「今シーズンの目標であるプレイオフ出場のためには、もう負けられない状況で、僕自身のキャリアとしても、ここからが今シーズンの自分の成長が試されるところだと考えていた中での中止決定となりました。そのチャレンジの場がなくなってしまったことや、目標を達成できなかったことは、残念でありとても悔しく、最後まで戦いたかったというのが今の気持ちです」と率直にコメント。

 続けて「しかし、中止という判断は、受け入れるべき判断であり、なによりも、僕たち一人ひとりの命が一番大切です。また、中断中はバレーボールが一切できない毎日を過ごし、バレーボールができるありがたさ、命の大切さ、チームそして社会のあり方を学ぶこともできました」と綴り、「ここまで一緒にプレーしてきたチームメイト、スタッフ、そして応援していただいたファンの皆さん、サポートしてくださったスポンサーの皆さん。支えてくださった全ての方への感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」と感謝の意を表した。

 また最後には「今は、日本もイタリアも、世界中の人々が困難と向き合っています。この状況が収束し、僕たちの健康で明るい毎日を取り戻すために、プロアスリートとして今できることを考えて行動していきたいと思います。そして、少しでも早く、また皆さんの前でプレーができることを楽しみに、次のゴールに向かって準備を続けていきます。今シーズン、本当にたくさんのご声援をありがとうございました」とファンへのメッセージも添えられていた。
 
 この投稿をチェックしたファンからは、

「この結果は、英断と言えどすごく悲しく悔しいですよね」
「悔しさや無念の気持ちが溢れててファンとしても悲しくなります」
「私たちファンも悔しい気持ちでいっぱいですが、ぜひポジティブに進みましょう。これも、人生の1ページ」
「中止は残念ですが、石川くんのバレーでの活躍を見れる日を楽しみに待っています」

 などと、今後の活躍を期待するコメントが殺到した。

 セリエAに渡り5シーズン目の今季、石川は19試合に出場して242得点を記録。主力スパイカーとしてチームを支え、11月20日、24日、12月1日とMVP(試合ごとに決まるマンオブザマッチ)も受賞した。ハイレベルな環境でもまれることで、「自信や課題など多くの発見ができた」と本人も確かな成長を感じたようだ。

 新型コロナウィルスのパンデミック化により、今はトレーニングすら、まともに出来ない状態が続いている。コロナが終息した時にはまた、ファンを沸かせる鮮烈なプレーを披露してくれることだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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