女子格闘技界のスターが放った発言が物議を醸している。
事の発端となったのは、現地時間4月9日にスティーブ・オー氏がやっているアメリカのポッドキャスト番組『Wild Ride』に出演した際のロンダ・ラウジーの発言だった。
ラウジーのキャリアは実に華々しい。2008年の北京オリンピックで銅メダルを獲得した後、2008総合格闘家に転向。UFC(アメリカの総合格闘技団体)では初代UFC世界女子バンタム級王者となり、2018年1月から約1年半にわたってはWWE(アメリカのプロレス団体)でトップレスラーとしても活躍した。
そんな彼女は『Wild Ride』で、WWE復帰の可能性について問われ、こう答えたのだ。
「復帰したとしても前みたいに年間200日以上のフルタイムでやることはないんじゃないかしら。何かを学んで、理解するために必要なことではあったし、夢中にもなれた。でも、私のライフスタイルには合わない。
WWEは大好き。本当に素晴らしい時間を過ごさせてもらった。ロッカールームにいた選手たちも愛しているわ。ああいう風に“フェイクファイト”をやるのは最高だったし、演じるのも好き。ライブシアターの最終形かもね」
しかし、WWEでのパフォーマンスを「フェイクファイト」と表現したことが現所属の選手たちの逆鱗に触れた。同じ女子スターのラナは自身のツイッターで、過去に大怪我を負って引退や長期離脱を余儀なくされた選手たちの名前を列挙してラウジーを非難した。
「彼女の“フェイクファイト”なんて厚かましいにもほどがある発言には言葉もないわ! もし、フェイクだって言うのなら、なぜペイジやタイソン・キッドはもう戦うことができなくなったの? なぜエッジは11年もプロレスができなかったの? これはリアルなコンタクトスポーツなのよ!」
さらにアレクサ・ブリスは脳震盪でリングに復帰できなかった際の自身のドキュメンタリー動画を張り付けて、「ふーん。1年近くいなかったのにね。これも『偽物』に違いないね」とツイッターで発信するなど、ファンも含めて非難が殺到したラウジー。だが、彼女はすぐさま自身のSNSでそうした批判を一蹴するメッセージを綴った。
「私がプロレスのことを“フェイクファイト”と呼んでことに怒っている人たちはみんな、“リアルファイト”をしたことが一度もないのよ。プロレスラーの巨大かつ貧弱なエゴに傷を付けている間に誰もリアルなファイターのことを考えてない。
イエス、もちろんわかってる。年間300日以上もプロレスをするのは信じられないほどきつい。身体への負担も計り知れない。それほど難しい職業ではある。でも、年に300日も“リアルファイト”をしたらどうなると思う? たぶん死ぬわよ?」
WWEと総合格闘技の両方で世界的スターとなったラウジーの発言だけに説得力はあるが、再反論にもファンから「がっかりした」といった非難の声は殺到し続けている。
構成●THE DIGEST編集部
事の発端となったのは、現地時間4月9日にスティーブ・オー氏がやっているアメリカのポッドキャスト番組『Wild Ride』に出演した際のロンダ・ラウジーの発言だった。
ラウジーのキャリアは実に華々しい。2008年の北京オリンピックで銅メダルを獲得した後、2008総合格闘家に転向。UFC(アメリカの総合格闘技団体)では初代UFC世界女子バンタム級王者となり、2018年1月から約1年半にわたってはWWE(アメリカのプロレス団体)でトップレスラーとしても活躍した。
そんな彼女は『Wild Ride』で、WWE復帰の可能性について問われ、こう答えたのだ。
「復帰したとしても前みたいに年間200日以上のフルタイムでやることはないんじゃないかしら。何かを学んで、理解するために必要なことではあったし、夢中にもなれた。でも、私のライフスタイルには合わない。
WWEは大好き。本当に素晴らしい時間を過ごさせてもらった。ロッカールームにいた選手たちも愛しているわ。ああいう風に“フェイクファイト”をやるのは最高だったし、演じるのも好き。ライブシアターの最終形かもね」
しかし、WWEでのパフォーマンスを「フェイクファイト」と表現したことが現所属の選手たちの逆鱗に触れた。同じ女子スターのラナは自身のツイッターで、過去に大怪我を負って引退や長期離脱を余儀なくされた選手たちの名前を列挙してラウジーを非難した。
「彼女の“フェイクファイト”なんて厚かましいにもほどがある発言には言葉もないわ! もし、フェイクだって言うのなら、なぜペイジやタイソン・キッドはもう戦うことができなくなったの? なぜエッジは11年もプロレスができなかったの? これはリアルなコンタクトスポーツなのよ!」
さらにアレクサ・ブリスは脳震盪でリングに復帰できなかった際の自身のドキュメンタリー動画を張り付けて、「ふーん。1年近くいなかったのにね。これも『偽物』に違いないね」とツイッターで発信するなど、ファンも含めて非難が殺到したラウジー。だが、彼女はすぐさま自身のSNSでそうした批判を一蹴するメッセージを綴った。
「私がプロレスのことを“フェイクファイト”と呼んでことに怒っている人たちはみんな、“リアルファイト”をしたことが一度もないのよ。プロレスラーの巨大かつ貧弱なエゴに傷を付けている間に誰もリアルなファイターのことを考えてない。
イエス、もちろんわかってる。年間300日以上もプロレスをするのは信じられないほどきつい。身体への負担も計り知れない。それほど難しい職業ではある。でも、年に300日も“リアルファイト”をしたらどうなると思う? たぶん死ぬわよ?」
WWEと総合格闘技の両方で世界的スターとなったラウジーの発言だけに説得力はあるが、再反論にもファンから「がっかりした」といった非難の声は殺到し続けている。
構成●THE DIGEST編集部