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「今の中高生になんて声をかけたら…」桐生祥秀がインターハイ中止に複雑な胸の内を吐露

THE DIGEST編集部

2020.04.27

桐生は中高生たちの気持ちに寄り添い、「自分に今できることはみんなの目標になること」とコロナ後の活躍を誓った。(C)Getty Images

桐生は中高生たちの気持ちに寄り添い、「自分に今できることはみんなの目標になること」とコロナ後の活躍を誓った。(C)Getty Images

 全国高校体育連盟は26日、新型コロナウイルスの感染拡大で今夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)を中止すると決めた。これを受け、陸上短距離の桐生祥秀がツイッターを更新。同じく全国中学校体育大会(全中)が中止の方針であることも含め、同大会を目標にしていた中高生たちに激励のメッセージを送っている。

 京都・洛南高3年時に3冠を達成した桐生は「みんなで乗り越えよう」とひと言を添え、思いの丈を綴ったメモを投稿。「全中がなくなりインターハイがなくなり今の中高生になんて声をかけたら元気が出るだろうか。中学生にはインターハイがあるから頑張ろう、高校生にはインカレや日本代表があるから頑張ろう、と俺は安易に言えない。なぜなら自分は全中やインターハイに出ているから」と複雑な胸の内を明かした。
 
 また、桐生は「今はつらくてどうしたら良いか悩んだり泣いたりしている人もいるかと思います」と中高生たちに寄り添い、「自分に今できることはみんなの目標になること、コロナがおさまり大会が開始した時に元気な姿をみんなに見せることが自分のやることだと思っています。お互い前向きに行きましょう」とエールを送っている。

 この投稿には、ファンも心を揺さぶられたようで、「次がある、前を向けという励ましよりも気持ちに寄り添い共感してもらえる言葉に少し心軽くなりました」「今は前を向いてなんてとても言えないです。喪失感に寄り添うことしか。一緒に涙を流してあげることしか、一緒に迷ってあげることしか。そんな中で桐生さんの素直な心の吐露に感銘を受けました」などとコメントが寄せられた。

 インターハイは1963年から毎年行われており、中止となったのは今回が史上初。今夏は東北から九州の21府県で分散開催される予定だった。

構成●THE DIGEST編集部
 
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