世界最大のプロレス団体WWEは日本時間5月16日、アメリカ・フロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターにて行なわれた主力ブランドのスマックダウンを世界配信した。

　WWEの決定により、空位となっているインターコンチネンタル（IC）王座決定トーナメントが、スマックダウンでスタート。今トーナメントには８名が参加し、この日はトーナメント１回戦として２試合が行なわれた。抗争中のキング・コービンとアライアスの試合ではアライアスがギターを壊されながらもスモールパッケージホールド（首固め）でコービンを丸め込んで勝利。ダニエル・ブライアンとドリュー・グラックのパートナー対決ではブライアンがヒールフックでグラックにタップ勝ちを収めている。

　次週のスマックダウンではトーナメント１回戦として中邑真輔 対 AJスタイルズ、ジェフ・ハーディ 対 シェイマスの２試合が行なわれることが発表された。

　中邑とAJは2016年に行なわれた新日本プロレス1.4東京ドーム大会で、IWGPインターコンチネンタル王座を賭けて対戦し、世界中のファンから称賛されるほどの好勝負となった。同年、AJに続いて中邑もWWEへ。

　2018年4月に開催された『レッスルマニア34』で今度はWWE王座を賭けて対戦している。その後、両者ともに別路線を歩んでいたが、あれから２年が経ち三たび相まみえることとなった。やはり２人の関係は簡単には引き裂かれないのか？　次週に注目だ。
  　MITBラダーマッチを制した“Mr. MITB”のオーティスと、ユニバーサル王者ブラウン・ストローマンがタッグを結成。ザ・ミズ＆ジョン・モリソンとメイン戦で激突した。

　ミズTVでミズ＆モリソンがゲストのオーティスにタッグマッチを要求すると、オーティスはパートナーのタッカーが不在のためストローマンにタッグを組むように提案した。キャッシュインを警戒しながらもメインイベントに出場したストローマンは、オーティスと共にダブル・キャタピラーをモリソンに決めて攻め込む。しかし、オーティスがミズのサミング攻撃を食らって劣勢の展開に。

　そこからオーティスがダブル・スープレックスをミズ&モリソンに決めてこれを打開すると、交代したストローマンがポストに誤爆しながらも最後はランニング・パワースラムでモリソンを沈めて勝利を収めた。

　試合後、マンディ・ローズがオーティスを祝福しに現れると、その隙にいつでもどこでも王座に挑戦できる“Mr. MITB”のオーティスが、キャッシュインする素振りを見せたが、これがストローマンにバレてしまう。オーティスは「冗談だよ」と言いながらごまかしてマンディと勝利を祝い難を逃れている。

　しなしながらオーティスの狙いがユニバーサル王座と思わせるには十分なアクションだったと言ってもいいだろう。
 
◆WWE スマックダウン◆
2020年5月16日配信（日本時間）
アメリカ・フロリダ州オーランド WWEパフォーマンスセンター（無観客試合）
▼タッグマッチ
○ブラウン・ストローマン＆オーティス（フォール勝ち）ザ・ミズ＆ジョン・モリソン●
※ランニングパワーボム
▼WWEインターコンチネンタル王座決定トーナメント1回戦
○アライアス（首固め）キング・コービン●
▼WWEインターコンチネンタル王座決定トーナメント1回戦
○ダニエル・ブライアン（ビールフック）ドリュー・グラック●

文●どら増田

【動画】ストローマン＆オーティスvsミズ＆モリソンのダイジェスト！