格闘技・プロレス

WWE・ロウでカイリ・セインが和傘に「花ちゃんありがとう」と書いて追悼。アスカvsシャーロットの王者対決が実現!

どら増田

2020.06.02

小さい身体で攻撃したカイリだったが、ナイアのパワーに押された。(C)2020 WWE,Inc. All Rights Reserved.

 世界最大のプロレス団体WWEは日本時間6月2日、アメリカ・フロリダ州オーランドのWWEパフォーマンスセンターで、主力ブランドのロウを世界配信した。

 カイリ・セインが日本時間6月15日に世界配信されるPPV「バックラッシュ」にて、ロウ女子王者アスカとの王座戦が決まっている"大女"ナイア・ジャックスと対戦した。

 試合前にナイアは「アスカは王座を獲得したんじゃなくてプレゼントされたのよ」と挑発すると、一方のカイリは「花ちゃんありがとう」と先日急逝した古巣・スターダムの木村花さんへの想いを書いた和傘と共に登場。

 試合ではナイアが倒したカイリの頭をポンポンと叩いて余裕を見せると、これに反発したカイリは「なめんなよ」とDDTやスライディングDをナイアに叩き込んで猛攻を仕掛けた。しかし、パワーに勝るナイアが捕まえたカイリをエプロンや鉄製ステップに叩き付けてダメージを与えると、最後はレッグドロップで沈めて3カウント。試合後にはリングに姿を現したアスカが勝利したナイアと睨み合って一触即発。因縁はさらに深まったと言っていいだろう。
 
"明日の女帝"ことロウ王者アスカと、"女王"ことNXT王者シャーロット・フレアーによる"王者対決"がロウで実現した。

 シャーロットは先週のスマックダウンに続いてチャンピオンと連戦となった。試合前、アスカがインタビューで「シャーロットはえらい調子に乗っているみたいやんけ。"女帝"は決して誰にもひれ伏すことはない」と自信を見せると、シャーロットは「NXTテイクオーバーでは紫雷イオ、リア・リプリー相手に防衛戦だ。みんな"女王"にひれ伏すことになる。そして王者のアスカにもひれ伏した歴史があるわよね」とイオやアスカを挑発した。

 試合ではアスカの攻撃をかわしたシャーロットがチョップ連打やアスカの左ヒザを集中攻撃して攻め込めば、アスカも顔面ハイキックで流れを変えるとヒップアタック、ジャーマンスープレックス、シャイニングウィザードと怒涛の連続攻撃を放った。

 さらにアスカがアーム・バーや三角締めを決めれば、シャーロットもボストンクラブやパワーボムで返して互角のシーソー戦を展開。すると突如、お面とメイクでアスカを真似した"大女"ナイア・ジャックスがステージに登場した。

 この心理戦にアスカが場外に飛び出して我を忘れてしまいリングアウト負けの裁定となると、ナイアは体当たりで吹き飛ばしたアスカを見下ろしながらその場を後にした。かつてユニットを結成していたアスカとイオを、海を越えてシャーロットが繋げることになったのは必然だったのか気になるところだが、アスカはナイアを、イオはシャーロットを倒すことで再び交わる日が来るかもしれない。

◆WWEロウ◆
2020年6月2日配信(日本時間)
アメリカ・フロリダ州オーランド
WWEパフォーマンスセンター(無観客)
▼シングルマッチ
■アスカ(リングアウト)シャーロット・フレアー□
※ナイア・ジャックスが場外に登場したため
▼シングルマッチ
●カイリ・セイン(体固め)ナイア・ジャックス○
※レッグドロップ

文●どら増田

【動画】「花ちゃんありがとう」と書かれた和傘で登場したカイリ・セイン
 
NEXT
PAGE
【動画】「花ちゃんありがとう」と書かれた和傘で登場したカイリ・セイン