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ゴルフ

予選落ちした渋野日向子が抱える不調の原因は?「オフにやってきたことが意味ないと思うぐらい…」

山西英希

2020.06.26

一打差で惜しくも予選落ちとなった渋野。今回の悔しさをバネにできるか。(C)Getty Images

一打差で惜しくも予選落ちとなった渋野。今回の悔しさをバネにできるか。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの今季開幕戦となったアース・モンダミンカップ。大会2日目にまさかの波乱が起こった。大会前から最も注目を浴びていた渋野日向子がなんと予選落ちしたのだ。144人出場した今大会は上位70位タイまでの選手が決勝ラウンドに進むことができる。初日をイーブンで終えた渋野は、この日74でラウンド。通算2オーバーの71位タイと、わずか1打に泣いたことになる。今にして思えば、初日のボールマーカーを元に戻さなかったことで受けた2打罰が悔やまれるが、本人はあえてそれを理由にはせず、2日目のほうがもったいないプレーが多かったと反省した。一体、何が不調の原因だったのだろうか。

 今回、渋野はいろいろな課題を持って試合に臨んでいた。オフの間に改造したスイングを実践できるかどうか。52度のウェッジを使ってのアプローチはピンに寄るか。ルーティーンやパター自体を替えたパッティングはどうかなどだ。初日はまずまずだったが、2日目に関しては、すべてが思うようにいかなかったという。
 
「このオフにやってきたことが全て意味のないことだったと思うぐらいの内容でした」と、言い切る。ドライバーショットはフェアウエーをとらえず、グリーンを狙ったショットもピンには絡まない。52度で行ったアプローチが原因のボギーもいくつかあった。パッティングでも1・5メートルの距離を2メートルもオーバーする場面があった。いくら風が強い中でのラウンドだったとしても、「全体的にダメダメなラウンドだった」のだ。

「練習でいくらできても試合でできなければ意味がないと痛感しました。本当に死ぬほど練習しないとダメだと思いました」

 今回は無観客で行われているため、いつものようなトーナメントという雰囲気は感じにくい。それでも「頭の中にこれは試合だとインプットしたことで、緊張感に襲われ、体が思うように動かなかった」と言う。そのことを分かっただけでも収穫だといえるが、人によっては、昨年、AIG全英女子オープンを制し、国内女子ツアーでも賞金ランキング2位に入った渋野が、スイング改造やアプローチなどのスタイルを変える必要があるのかと思うだろう。しかし、同じレベルをキープするだけでは、明らかに前年よりもゴルファーとしてのランクを大きく下げてしまうのが現実だ。ましてや渋野のように海外メジャーで勝つことを目標としている選手にとっては、その傾向は著しい。世界のトップクラスは常に進化しているからだ。
 

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