ラグビー

日本ラグビー協会が代表チームの年内活動取りやめを発表。ジョセフHCは「残念に思います」と心境を明かす

THE DIGEST編集部

2020.09.15

コロナ禍にあり「必要最低限の準備ができない」とし、年内の活動を中止した日本代表。写真:THE DIGEST写真部

 日本ラグビー協会は14日、日本代表の年内活動取りやめを決定した。

 新型コロナウイルスの影響で、予定していた時期にトレーニングを再開できなかったことが活動中止の要因に。「選手の安全を守る観点で必要最低限の準備ができない」と説明した。

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 これを受け、日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチはコメントを発表。冒頭で「2020年、ラグビーができなかったことを残念に思います」と心境を明かした。

 11月に予定されていた欧州遠征については、「日本代表の強化や経験を積む機会として大変興味深いものでした」と述べる一方で、「選手のウェルフェアを考えると、この秋の代表活動を中止と決定したことは間違ってはいない」と中止に理解を示した。

 最後に、「コロナ禍ではありますが、ラグビーW杯2023までの時間はまだあります。1月に開幕予定のジャパンラグビートップリーグ 2021を皮切りに、日本ラグビーが再出発することを楽しみにして頂きたいと思います」とファンに呼びかけた。
 
 日本中がラグビーに沸いたW杯からおよそ1年。人気が一気に高まっていただけに2020年の代表活動取りやめは、ファンにとっても、選手にとってもショックの大きいものであるだろう。それでも、協会の岩渕健輔専務理事は「試合そのものは難しくとも、何らかの形での代表チーム、日本ラグビーの姿をお見せできる機会を創出できるよう努めます」ともコメントしている。日本代表の今後の動向から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部