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格闘技・プロレス

「圧倒的な強さを示したかった」RIZIN那須川天心が元K-1皇治と激戦!ノア・清宮海斗直伝のドロップキックも披露

どら増田

2020.09.28

日本に敵なしの36勝目を飾った那須川天心。(C)RIZIN FF

日本に敵なしの36勝目を飾った那須川天心。(C)RIZIN FF

 総合格闘技RIZINは27日、埼玉・さいたまスーパーアリーナで『yogibo RIZIN.24』を開催した。

 メインイベントではデビューから35戦全勝の那須川天心と、K-1トップファイターとして契約中のまま違約金を払って離脱し、RIZIN参戦を決めた皇治とのドリームマッチが実現した。

『RIZIN.22』8.9神奈川・ぴあアリーナMM大会のリング上で行なわれた挨拶では、皇治が放送席にいた天心を挑発。天心は「相手になるのかな?」と前置きをした上で「喧嘩を売られたので買う」と受諾したことから、RIZINサイドがこの一戦の実現に向けて動いた。体重の調整や皇治のホームグランドで、絶大な支持基盤を持っている関西地区での地上波生中継が流れたりもしたが、何とかこの日の一戦にたどり着いた。

 先に9年間KO負けがない皇治が入場。続いてキックボクシングからプロボクシングへの転向が遠くないことを示唆している天心が「なめんなよ!なめんじゃねぇぞ!」と叫びながら入場した。目つきはいつも以上の鋭さで、皇治の度重なる挑発に怒り心頭のようだ。リング上でコールを受けた際、皇治を逆に挑発している。

 1R、プレッシャーをかけながら天心がワンツーを連発。アッパーやヒザも出していく。劣勢が続いた皇治に膝蹴りがヒットし流血する。天心はその後もラッシュを続けるが、皇治は倒れない。またたく間に1R終了した。
 
 2R、左目の上を切った皇治にドクターチェック。2Rに入っても天心のラッシュは変わらない。左ハイや跳び膝を決めるも倒れない皇治。客席の皇治軍団から大きなコールが響く中、2Rが終了。

 最終ラウンド、胴回し回転蹴りをかわす皇治。天心は右のジャブからワンツー、ボディからの膝を続けてぶつけていく。皇治は突進した時には天心が後ろに下がる場面も。プロレスリング・ノアの清宮海斗と特訓したドロップキックを放つなど、スピーディーかつ重い天心の打撃を凌ぎ切った皇治が、武尊戦に続いて判定に持ち込んだ。

 判定では天心が3-0で完勝。36連勝を飾った。リング上で天心は「試合前から煽られたりしてムカついた部分はあったけど、格闘界にはなかなかいないタイプ。打たれ強いと言われるだけあって、打たれ強かった」と皇治の印象を語っていたが、あれだけの打撃を食らっても倒れなかった皇治の株は間違いなく上がったと言っていいだろう。

 試合後の記者会見で天心は「僕は格闘技の”本質”というところを見せたかった。今回のキャッチコピーで『強さの美学か、美学の強さか』とあったのですが、僕が思うのはその点でいうと圧倒的な強さ、相手のいいところを全く見せずに、リングで勝つこと示したかった」とコメント。皇治に試合をさせないという点では、それは果たしたといえるが「ダウンを取りたかった」と本音も漏らした。
 
 一方、皇治は「うまかった」と天心を評しつつも「みんな『よくダウンを取られなかった』とか『感動した』というてくれるけど、俺はそこを目標としてるわけじゃないんでね。まぁ悔しかったというか…」と、善戦ではなくあくまでも格闘家として勝利を目指して戦ったことを強調する。再戦に関しては「ファンが望むならどんな試合でもしますし、格闘技界を盛り上げるつもりでやってるんで。望まないなら俺の居場所はない。それは皆さんに任せます」と語った。

 皇治とのドリームマッチを制した天心。キックで残された時間は多くはなさそうだ。まだ「やっていない」K-1武尊とのスーパードリームマッチは実現するのだろうか?

◆RIZIN◆
『RIZIN.24』
2020年9月27日
埼玉・さいたまスーパーアリーナ 
観衆:5000人満員札止め

▼RIZINキックボクシングルール58.5kg契約(3分3R)
○那須川天心(判定 3-0)皇治●
30-27、30-27、30-27

文●どら増田

【PHOTO】得意のライトニング・レフトで敵を圧倒!”神童”那須川天心!

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