格闘技・プロレス

新日本『G1』Bブロック、棚橋弘至がKENTAを破り、内藤哲也を猛追!「ちょっくら優勝してきます」

どら増田

2020.10.07

今年の『G1』では初となるエアギターを披露した棚橋。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは、6日、広島サンプラザホールで最強戦士決定戦『G1クライマックス30』Bブロック公式戦を開催した。

 メインイベントでは棚橋弘至(2勝2敗)とKENTA(2勝2敗)が対戦。両者は昨年の『G1』でも対戦しており、バレットクラブ入りをする前のKENTAが勝利を収めている。

 試合はKENTAが棚橋の左ヒザに集中攻撃。苦しい戦いとなった棚橋だが、気合いの反撃を見せる。だが、KENTAはレッドシューズ海野レフェリーを排除すると、IWGP US王座の挑戦権利証が入っているアタッシュケースで棚橋の頭部に一撃して仕留めにかかる。しかし、このピンチを切り抜けた棚橋は、渾身のテキサスクローバーホールドを決めてギブアップ勝ち。

 試合後、棚橋は涙を浮かべながら「新日本プロレスが広島に帰ってくることができました!」と絶叫。「ちょっくら、優勝してきます」とファンに優勝を約束すると、今年の『G1』では初となるエアギターからの「愛してま~す!」で大会を締めてみせた。
 
 長い時間リングにいた後、インタビュースペースに訪れた棚橋は「勝ち星先行。よしっ…。まだいける。まだいけるから。『G1 CLIMAX』、いろんな選手が輝いて、頭角現して、そういった中で俺は何をやってんだっていう葛藤ももちろんあって。今日もね、今日というかもう、観客が開放になって、お客さんが来てくれる。ホント、うれしい。うれしいけど、やっぱりその、お客さんの席数には制限があって。ハア…(会場に)来たくても、来れない人いるんだろうなあって思ったりとか。こういうタイミングで、好きだったプロレス、離れちゃったら寂しいなあとか、考えて…けど、俺の気持ちは、誰ひとり! 置いていかないから。全員、連れていくから。…ケガで休んでる選手、試合数の関係で出れない選手、みんな仲間だから。柴田(勝頼)選手もそうだよ。絶対、誰ひとり置いてかない。絶対、また新しい、新日本プロレスを作っていきたい。(※少し涙声になって)そして絶対、それは俺、この手でやりたい。やって見せるから。『G1 CLIMAX』、ちょっくら、優勝してきます」と、ここでも涙を見せた。

 一方のKENTAは「(不機嫌な表情で)やっぱりだよ。やっぱりだ。思った通りだよ。試合は負ける。カバンは壊れる。散々だよ。ああ…。なんでかな? なんでかな? (カメラクルーに向かって)いつまで来んだよ。やめてくれ、付きまとうの。警察に言うよ。本気だから。これ以上、付きまとうなよ」と毒づき引き上げた。

 Bブロックは、この日も内藤哲也がYOSHI-HASHIを破り1敗をキープ。これを2敗の棚橋、ジュース・ロビンソン、矢野通、EVILの4選手が追う状況。エンジンがかかってきた棚橋と、まだ大物との対戦を残しているEVILが内藤を猛追することになりそうだ。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月6日
広島・広島サンプラザホール 観衆 1422人
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<3勝2敗=6点>○棚橋弘至(23分41秒  テキサスクローバーホールド)KENTA●<2勝3敗=4点>

文●どら増田

【PHOTO】『G1 CLIMAX30』後楽園大会を特集!Bブロック公式戦で棚橋、内藤が躍動!
NEXT
PAGE
【動画】ハイフライフローは封印でKENTAに勝利!棚橋弘至の必殺技30連発