格闘技・プロレス

新日本『G1』Aブロック飯伏幸太の単独首位を鷹木信悟が止める!「龍の如く駆け登る」

どら増田

2020.10.08

初対戦となった鷹木と飯伏の戦いは、鷹木に軍配が上がった。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは7日、広島・広島サンプラザホールで最強戦士決定戦『G1クライマックス30』Aブロック公式戦を開催した。

 メインイベントでは、Aブロック単独首位の飯伏幸太(4勝1敗)と、決勝に進出するためには1敗も許されない鷹木信悟(2勝3敗)による注目の初シングルが実現。同じ2004年デビュー、インディー団体でトップを獲ってから新日本にたどり着いた2人は序盤から意地をぶつけ合い、一進一退の攻防を繰り広げる。終盤、飯伏はボマイェに続き、カミゴェを放つも、鷹木は飯伏の膝を受け止めて抱え上げると、そのままラスト・オブ・ザ・ドラゴンを決めてカウント3。初対戦は鷹木に軍配が上がっている。

 試合後、鷹木は「おいっ!広島!この1勝はでけぇぞ!残り3戦!まだ俺にも決勝に残るチャンスがあると俺は信じてる!きょうの飯伏からの勝利の勢いに乗って、『G1』最後まで、龍の如く駆け登っていくぞ!」と叫び、リングを後にした。

 インタビュースペースでも鷹木の勢いは止まらず「ホント、キツかった。だがそれ以上に! こんなこと言ったらアレだけど……多分これは飯伏もいっしょだろうな、楽しかったよ。飯伏と闘えて。率直な感想は、楽しかった。戦前は"『G1』だから、そんなこと関係ねぇ"って言ってたけど、やっぱり、俺はアイツのこと12年前から追いかけてたから、感慨深いものがあった。『G1』だからそんなこと考えちゃいけないって思ったけど、まあ、向かい合ったらつい、笑顔が出ちまったな」と初対戦を喜ぶ。
 
 さらに「ま、それでもよ! 飯伏の野郎、試合前、誌面とかで、『鷹木は誰とでもいい試合する』とか。38(歳)になんのによ、いまさら"善戦マン"じゃキツイぜ、オイ。なあ、だから今日は、何としてでも勝ちにこだわりたかった。俺は常に、団体は違っても、仮想の相手、対戦相手、飯伏幸太ってのは頭に入れてたから。その反骨心が、今日はちょこっと差が出たんじゃねぇかな。まぁでも、リング上で言った通り、今日の勝ちはデカい」と大きな1勝を噛み締めているようだった。

 この結果により、首位は変わらないが、オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイトに並ばれてしまった飯伏は「彼の言ったようにやっぱり、彼の1勝はおっきいし、僕の1敗は、大きい。でも、逃げない、負けない、あきらめない。絶対、裏切らないから…」と床に座り込んでコメント。Aブロックは終盤戦に向けてさらに混戦模様になっていきそうだ。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月6日
広島・広島サンプラザホール 観衆 1430人
▼Aブロック公式戦(30分1本勝負)
<4勝2敗=8点>●飯伏幸太(21分56秒 エビ固め)鷹木信悟○<3勝3敗=6点>
※ラスト・オブ・ザ・ドラゴン

文●どら増田

【PHOTO】『G1 CLIMAX 30』後楽園大会Aブロック。連覇を狙う飯伏がコブを破り3勝目!
NEXT
PAGE
【動画】「試合を通して沢山会話をした気分」鷹木が手応えを感じた飯伏との戦い

RECOMMENDオススメ情報