格闘技・プロレス

新日本『G1』単独首位!内藤哲也に忍び寄る暗闇の帝王。棚橋がEVILのダーティーファイトに…

どら増田

2020.10.09

内藤が単独首位に立つBブロック。棚橋はEVILとディック東郷のダーティーファイトの前に敗れる。(C)新日本プロレス

 新日本プロレスは。8日、ジップアリーナ岡山で最強戦士決定戦『G1クライマックス30』Bブロック公式戦を開催した。

 まずセミファイナルでは、ジュース・ロビンソン(3勝2敗)と内藤哲也(4勝1敗)が対決。内藤は挑発しながらジュースの首にダメージを蓄積させるが、この1年間で築いてきた実績と自信を見せつけるかのように、ジュースが大奮闘。IWGP二冠王者を相手にあわやと思わせる場面を見せた。内藤はジュースの左ストレートをコリエンド式デスティーノで切り返すもカウントは2。ここを逃したら危ないと思ったか続けて正調のデスティーノを決めてカウント3。内藤が1敗をキープした。内藤は倒れたジュースの頭を踏みつけながら勝ち名乗り。

 試合後、内藤は「ジュースと『G1』で対戦するのは3年連続かな?毎回楽しませてもらってますよ。お世辞抜きで彼には可能性を感じる。でもこの殻を破るのが、すごく難しいわけでね。殻を破ったジュースが俺の目の前に立っていることを願いますよ。結果は同じだと思うけどさ、ジュース楽しみにしてるぜ!」と内藤流のエールをジュースに送った。

 メインイベントでは、棚橋弘至(3勝2敗)とEVIL(3勝2敗)が対戦。バレットクラブ入りを果たしてからブレることのないEVILのダーティーファイトに対し、棚橋は気迫のファイトで応戦。あと一歩のところまで追い込み、必殺のハイフライフローを狙ったところで、マネージャーのディック東郷が介入。すかさず、EVILは雪崩式ブレーンバスター、ダークネスフォールズを連発するが、棚橋は意地でこれらをカウント2で返す。ならばと最後はEVILを決めて、EVILが3カウントを奪取。2敗をキープしている。

 試合後、EVILは「オイ!棚橋!オメーの完敗だコノヤロー!岡山のクロヤローども!誰が正義で、誰が頂点で、誰が本物かわかったかコノヤロー!」とファンも挑発してバッドエンドで大会を締めている。
 
 インタビュースペースでは「次は内藤!オメーだよ!」と10.11 愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で対戦する内藤との首位攻防戦に言及した。またEVILはバレットクラブ内のお家騒動(ジェイ・ホワイトがEVILを批判)にも触れて「ジェイ!お前、ずいぶん(高橋)裕二郎のこと信じてるみたいだな。そうか、オイ。ハハハハ」と不適な笑みを浮かべながら控室へ。

 ジェイと裕二郎は10.10 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪) で行なわれるAブロック公式戦での同門対決が決まっている。この試合でどんな動きがあるのか注目だ。

 敗れた棚橋は「絶対に優勝する!」とこの試合で「悔しい」気持ちが芽生えたことで、さらに優勝したい気持ちが増した様子。ここは10.11名古屋大会で星の潰し合いに期待するしかない。

 忍び寄る暗闇の影に対して内藤は「EVILにはディック東郷との入念な打ち合わせをお勧めしておきますよ。EVILのこだわる正義とやらを見せてみろよ!カプロン!」と対EVIL2連勝に自信を見せている。この余裕は危険な香りがするが…。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年10月6日
岡山・ジップアリーナ岡山 観衆 1477人
▼Bブロック公式戦
<3勝3敗=6点>●棚橋弘至(19分58秒 片エビ固め)EVIL○<4勝2敗=8点>
※EVIL
<3勝3敗=6点>●ジュース・ロビンソン(25分01秒 片エビ固め)内藤哲也○<5勝1敗=10点>
※デスティーノ

文⚫︎どら増田

【PHOTO】『G1 CLIMAX30』後楽園大会を特集!Bブロック公式戦で棚橋、内藤が躍動!
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