格闘技・プロレス

井上尚弥が「スーパースターに近づくための試合」と意気込みを吐露。“パッキャオの道を歩んでいる”と米メディア絶賛

THE DIGEST編集部

2020.10.29

モロニー戦まで残り3日となった井上が、米メディア『Yahoo! Sports』の取材に応じ、現在の心境を語った。(C)Getty Images

 31日(日本時間11月1日)にアメリカ・ラスベガスでジェイソン・モロニーとのWBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチに臨む井上尚弥が、ケビン・イオレ氏による米メディア『Yahoo! Sports』のリモート取材に応じ、試合への意気込みを語っている。

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 今回、井上はインタビュー冒頭で「スーパースターに近づくための試合ではあるんで、その意気込みでラスベガスまで来ました」と力強く語り、ボディパンチを多用する自身のスタイルについて「基本的には性格上そういう攻撃的なボクシングが好き」とコメント。「(ボディは)相手を弱らせる攻撃、KOするためのひとつのパンチと考えている」と続け、「自分がやられて嫌なことをする、と意識して打っている」と話した。
 
 さらに、モロニーが「あいつはモンスターではない。彼の中には弱点がある」と発言したことについて聞かれると、「今まで戦ってきた選手がみんな口を揃えて言っているのでそれほど気にはならない」とバッサリ。技術面に関しては「何か突出したものがあるとは思わない。だけどすべてにおいてのレベルが高い」と冷静に分析している。

 29日に掲載された同記事は「マニー・パッキャオが歩んだボクシングの栄光への道をたどるパワーパンチャー井上尚弥」との見出しで、「彼はパッキャオがやったことを可能な限りやりに、ラスベガスにやって来た」と紹介。さらに、井上と契約を結ぶ米興行大手のトップランク社社長による以下の絶賛コメントが載せられている。

「マニー(・パッキャオ)と彼の共通点はパワーだ。リカルド・ロペスはおそらくあなたが見たいと思う最も美しいボクサーかもしれないが、彼はマニーがしたようにその壊滅的なパワーを持っている」

 インタビュー終盤では、KO勝ちの可能性について「リングで向き合ってみてから感じることが半分以上ある。(モロニーは)自分の中では隙のない選手なんで、じっくりとそこはリング上で確かめていきたい」と冷静に語った井上。初めてのラスベガスの地では、果たしてどのようなファイトを見せてくれるのか。注目の一戦から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部