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ゴルフ

国内で今季初アンダーパーの渋野日向子。パットの不調、そしてスコアを伸ばせなかった原因とは?

THE DIGEST編集部

2020.11.07

今大会で国内復帰2戦目を迎えた渋野。初日を1アンダーの38位タイで終えている。(C)Getty Images

今大会で国内復帰2戦目を迎えた渋野。初日を1アンダーの38位タイで終えている。(C)Getty Images

 JLPGAツアーの『TOTOジャパンクラシック』初日、渋野日向子が5バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「71」で回り、1アンダーの38位タイでフィニッシュした。

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 国内に限っていえば、今季5ラウンド目にしてついにアンダーパーをマークしたわけだが、この日出場した77人中アンダーパーをマークしたのは47人いただけに、手放しでは喜べない。実際、「要所、要所で後悔するようなミスが多かったので、悔しさのほうがスコアよりも勝っています」と渋野自身も語っていた。

 スコアが伸びなかった原因はどこにあるのだろうか。結果だけを見れば、やはり1.5メートル以下のショートパットだろう。「マイナス100点だった先週と比べると、今日は0点ぐらいにまでは戻ってきたかな」と自己評価するものの、それは5メートル前後のパットが大事なところで数回入ったからであり、ショートパットに関していえば、1.5メートを1回、1メートルを2回外している。6番パー4では2メートルのパーパットも外していた。

 正直、7番でバーディを奪った後の8番でのパーパット(1メートル)や17番パー5でのバーディパット(1メートル)を決めておかないと、なかなか波に乗れないし、ビッグスコアを出すのは難しいだろう。
 
 渋野によれば、今週の月曜日にヒルズゴルフアカデミーへ行き、パッティングのストロークを機械で分析したという。

「去年はイントウインのストロークだったのが、今年はアウトインのストロークになっていたことが分かりました。それがボールをつかまえられなかった原因だったんだなと分かりました」

 要するに車のワイパーのようにヘッドを動かしていたものが、カット軌道になっていたわけだ。もちろん、アベレージゴルファーのような露骨に分かるレベルではなく、微妙な誤差なのだろうが、プロにしてみれば大きな違いである。ラインの読み違いや芝質以上の問題どころではなく、逆にそのような状態でよく米ツアー4連戦で予選通過していたものだ。

 ただ、ストロークの軌道を分析できたからとはいえ、すぐにイントウインの軌道に戻せるものでもないらしい。昨年は何も考えずに自然にその軌道で打てていたが、今は自分でその軌道を意識しなければイントウインの軌道にはならないというのだ。そのため、この日は「2メートル以下のパットが残った時に、“緩まない”、“インサイドに引く”、“お腹にちゃんと力を入れる”をずっと繰り返していました」という。
 

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