現地時間11月9日、カザンで開催されているロシアカップ第4戦で、女子シングルのフリースケーティング(FS)が行なわれ、女子シングルはアレクサンドラ・トゥルソワがSP2位からの逆転優勝を手にした。
圧巻のフリープログラムだった。同大会第2戦を制していたトゥルソワは、4回転ジャンプを3本組み込んで演技し、164・82点で逆転優勝を飾っていた。だが、16歳は今回、4回転ジャンプを4本取り入れた構成にブラッシュアップし、フリーに臨んだ。
冒頭で4回転サルコー、4回転ルッツを着氷し、続く4回転トゥループは転倒。しかし、後半に4回転トゥループ+オイラー+3回転サルコーのコンビネーションジャンプを成功させ、171・21点という高得点を叩き出した。演技後は、「2回も転倒したのは許されない。(4回転)トゥループは一番簡単なジャンプなのに、なぜ失敗したのか分からない。でも、努力が必要なんだと思う」とコメントしている。
そんな姿勢を、ロシアのフィギュアスケート界を長く見守っているタチアナ・タラソワ氏が絶賛していると、現地メディア『sports.ru』が伝えている。
タラソワ氏は「彼女のクワド(4回転ジャンプ)への情熱は観ていて心が震える」と、そのチャレンジ精神を称えた。
【PHOTO】多彩な4回転ジャンプを駆使するロシアの新鋭!笑顔がキュートなアレクサンドラ・トゥルソワ!
「選手たちが戦う姿をこれまで幾度も見守ってきたけれど、その姿勢は何よりも素晴らしい。トゥルソワが宣言していた4本の4回転ジャンプのうち、3本に成功したことは、祝福されるべき。スケーティングにはまだ改善の余地があるけれど、彼女のジャンプへの情熱は私たちの心を震わせ、私を喜ばせるものだ。いずれ、正式な世界大会でも彼女は同じように成功し、記録を打ち破るはず」
また、かつてエフゲニー・プルシェンコとライバルとして競ったアレクセイ・ヤグディン氏も、若きスケーターの挑戦に口を開いたようだ。
「本当にいつか、トゥルソワのFSのクリーンな演技をぜひ見せてほしいと心底願っている。でもそうじゃなくても、彼女は見た人々に間違いなく熱を与えた。よく彼女をロケットに例えることを聞くけれど、今やホッケーでいう“レッドマシン”(アイスホッケーのロシア代表チームの愛称)でもある。最高にクールだ」
今シーズンからプルシェンコの門下に移籍し、自らの望むスケーティングをさらに追及しているトゥルソワ。今後も目が離せない存在であることは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部
圧巻のフリープログラムだった。同大会第2戦を制していたトゥルソワは、4回転ジャンプを3本組み込んで演技し、164・82点で逆転優勝を飾っていた。だが、16歳は今回、4回転ジャンプを4本取り入れた構成にブラッシュアップし、フリーに臨んだ。
冒頭で4回転サルコー、4回転ルッツを着氷し、続く4回転トゥループは転倒。しかし、後半に4回転トゥループ+オイラー+3回転サルコーのコンビネーションジャンプを成功させ、171・21点という高得点を叩き出した。演技後は、「2回も転倒したのは許されない。(4回転)トゥループは一番簡単なジャンプなのに、なぜ失敗したのか分からない。でも、努力が必要なんだと思う」とコメントしている。
そんな姿勢を、ロシアのフィギュアスケート界を長く見守っているタチアナ・タラソワ氏が絶賛していると、現地メディア『sports.ru』が伝えている。
タラソワ氏は「彼女のクワド(4回転ジャンプ)への情熱は観ていて心が震える」と、そのチャレンジ精神を称えた。
【PHOTO】多彩な4回転ジャンプを駆使するロシアの新鋭!笑顔がキュートなアレクサンドラ・トゥルソワ!
「選手たちが戦う姿をこれまで幾度も見守ってきたけれど、その姿勢は何よりも素晴らしい。トゥルソワが宣言していた4本の4回転ジャンプのうち、3本に成功したことは、祝福されるべき。スケーティングにはまだ改善の余地があるけれど、彼女のジャンプへの情熱は私たちの心を震わせ、私を喜ばせるものだ。いずれ、正式な世界大会でも彼女は同じように成功し、記録を打ち破るはず」
また、かつてエフゲニー・プルシェンコとライバルとして競ったアレクセイ・ヤグディン氏も、若きスケーターの挑戦に口を開いたようだ。
「本当にいつか、トゥルソワのFSのクリーンな演技をぜひ見せてほしいと心底願っている。でもそうじゃなくても、彼女は見た人々に間違いなく熱を与えた。よく彼女をロケットに例えることを聞くけれど、今やホッケーでいう“レッドマシン”(アイスホッケーのロシア代表チームの愛称)でもある。最高にクールだ」
今シーズンからプルシェンコの門下に移籍し、自らの望むスケーティングをさらに追及しているトゥルソワ。今後も目が離せない存在であることは間違いない。
構成●THE DIGEST編集部