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ゴルフ

3パットなし、2アンダー発進の渋野日向子。“スタンス修正&新キャディー”で復調の兆し

THE DIGEST編集部

2020.11.13

今大会最終日には、22歳の誕生日を迎える渋野。初日は2アンダーでまずまずのスタートを切った。(C)Getty Images

今大会最終日には、22歳の誕生日を迎える渋野。初日は2アンダーでまずまずのスタートを切った。(C)Getty Images

 国内女子ツアーの『伊藤園レディス』初日、渋野日向子は4バーディ、2ボギーの「70」で回り、20位タイからの発進となった。国内ではこれまで32位タイが初日としては最高位だっただけに、まずまずのスタートを切ったといえる。

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 1番パー4ではピンまで残り126ヤード地点からピンそば1メートルにつけ、幸先よくバーディを奪った渋野。「ピンが奥に切ってありましたが、オーバーすることを恐れずにピンをしっかり狙うことができてよかったです。ただ、1メートルでも下りのスライスラインだったので、けっこうしびれましたね」。これまで何度も煮え湯を飲まされてきた下りのスライスライン。それもあって前日に時間をかけて練習したが、その効果が早くも形となって表れた。

 さらに5番パー5、6番パー4でも連続バーディを奪い、前半の途中で3アンダーまでスコアを伸ばす。一時は首位に躍り出ようかという勢いを見せ、「ショットもよく、前半は集中力を切らさずにバーディを3つ取れたのはよかったと思います」と自身も納得のいくゴルフを展開していた。しかし、好調の波に乗れないこと、前半と後半のハーフでスコアの伸び方が正反対になることが今季の渋野の特徴でもあるが、この日も例外ではなかった。
 
 11番パー4では6メートルを、14番パー4では4メートルのパーパットを外し、スコアを2つ落とす。どちらもショートアイアンでの第2打をグリーン脇のバンカーに入れ、寄せ切れずボギーとしただけに悔いが残る。「あえて番手の一つ大きいクラブを持ったんですけど、ショットが緩んでしまった感じです」と渋野。クラブを短く持って対処したものの、大きくオーバーしたくないという気持ちがスイングに対してブレーキをかけてしまった。その結果、グリーンまでボールがわずかながら届かなかった。

 それでも、16番パー4ではピンまで残り146ヤード地点からピンそば1メートルにつけ、この日4つ目のバーディを奪う。この日のパット数は30パットだったが、3パットが一度もなかったことは好材料だろう。実は、先週の試合を終えてから、パッティングのスタイルを微調整したという。先週の試合で渋野のバッグを担いだキャディさんから、構えがすごく小さく見えると言われたのがきっかけだった。パットがなかなか決まらないことで、確実に寄せようとするあまり、こじんまりとしてしまったのだろう。そこで、今までよりもどっしりと構えることを意識し、さらにヒール側を少し上げてストロークするようにしたら、イメージどおりに打てるようになった。
 

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