ラグビー

「オールブラックスのようだ」「世界中を震撼」アイルランドに歴史的勝利の日本代表を欧州メディアが激賞!【ラグビーW杯】

2019.09.29

世界ランク2位のアイルランドから金星を挙げた日本。前回大会に続くアップセットに世界が沸いている。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

[ラグビーW杯]日本19-12アイルランド/9月28日/静岡・エコパスタジアム

 前回大会の南アフリカ戦に続き、日本が再び歴史に残る番狂わせを演じてみせた。

 9月28日、ラグビーワールドカップ・1次リーグA組の日本対アイルランドが静岡・エコパスタジアムで行なわれ、日本が19-12で勝利。世界ランク2位の強豪から大金星を挙げ、8強入りに向けて大きく前進した。

 30-10で勝利したとはいえ、ロシアとの初戦では課題の残る内容だった日本は、この試合でも序盤から押し込まれる。

 13分にCTBガリー・リングロースのトライで5点を先行されると、田村優のペナルティーゴールで2点差に追い上げた直後の20分にも、FBロブ・カーニーにグラウンディングを許し、リードを広げられる。

 だが、田村の2本目のペナルティーゴールで9-12の3点差に迫ると、後半に見事な逆転劇を演じるのだ。

 エコパスタジアムに歓喜の瞬間が訪れたのは59分だった。素早いボール回しで左サイドに展開すると、9分前に投入されたばかり福岡堅樹が逆転のトライ。田村がコンバージョンを沈め、16-12とこの日初めてリードを奪う。

 71分にも田村のペナルティーゴールで加点した日本が、驚異の運動量と粘りでジャイアントキリングを果たしたのだった。
 
 歴史的なアップセットを起こしたブレイブ・ブラッサムズ(ラグビー日本代表の愛称)を、欧州メディアもこぞって称賛している。

 英公共放送『BBC』は、「鮮烈なプレーがホスト国に衝撃的な勝利をもたらす」と見出しを打ち、「開催国の日本が、世界ランク2位のアイルランドを相手にラグビーワールドカップ史上最大のアップセットのひとつを演じた」として、日本の戦いぶりを次のように称賛した。

「ブレイブ・ブラッサムズは59分にフクオカのトライでリードを奪い、72分のタムラのペナルティーゴールで記念すべき勝利を決定づけた。

 4年前にブライトンで日本が南アフリカから勝利を収めて以来、ラグビー界は、このような世界中が震撼する試合を目撃していなかった。この勝利は、アイルランドの規律のなさや気後れのせいではなく、大観衆の前で魅せた、日本の素晴らしいパフォーマンスが呼び込んだのだ。

 この結果は、今後の6週間がどうなるかに関係なく、次の世代の遺産となり、日本国内のラグビー人気に新しい層を取り込むことになるだろう」

 また英紙『The Guardian』も、「日本がアイルランドを驚かせ、再びワールドカップ史に残るアップセットをやってのけた」と絶賛している。

「日本が再びやり遂げた。今度は、2週間前まで世界ランク1位だった相手に、だ。ホスト国は、スピード、スキル、そして熱意のこもったプレーを披露し、勝点を9に伸ばした。まるでオールブラックス(ニュージーランド代表の愛称)が赤と白のジャージを着ているようだった。最後のホイッスルの瞬間は、富士山さえ動かすような地鳴りのような歓声が響いた」

 2連勝の日本は、10月5日に豊田スタジアムでサモア、13日に横浜国際競技場でスコットランドと対戦する。ベスト8進出を懸けたスリリングな試合が期待できそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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