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ショット不調も首位をキープした原英莉花。“我慢のゴルフ”からうかがえる確かな成長とは?【リコーカップ】

THE DIGEST編集部

2020.11.28

2日目を「68」で回り、通算9アンダーで単独首位をキープした原。(C)Getty Images

2日目を「68」で回り、通算9アンダーで単独首位をキープした原。(C)Getty Images

 今年の国内女子ツアー最終戦『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』2日目、原英莉花が5バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算9アンダーまでスコアを伸ばした。前日から守り続けている単独首位の座もがっちりキープ。国内メジャー2勝目へ向けてさらに加速した。

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 16番パー3で8メートルのバーディパットを沈めた後、右手の拳を数回振って喜びを表現した原。単独首位に浮上したからではなく、我慢のゴルフを耐え抜いたことが素直に嬉しかったからだ。「後半に入ってバーディ逃しのパットが続いていたのでずっとフラストレーションが貯まっていたんです。やっと入ってくれました」と笑顔を見せた。しかし、我慢のゴルフをできたところにこそ、原の成長がうかがえるのではないか。

 初日はロングパットをいくつか決めたこともあり、「67」の好スコアをマークしたが、ショットに関しては納得していなかった。この日はスタートの2ホールで連続バーディを奪い、ひと味違うゴルフを見せると思われたし、原自身もいい流れに乗れるのではないかという期待感を抱いた。しかし、ドライバーショットがなかなかフェアウェイをとらえてくれない。前日は14ホール中8ホールだったが、この日は7ホールでしかフェアウェイをとらえなかった。
 
「ショットに自信がないからダウンスイングで胸が早く開くんです」と原が分析するように、打球の行方を見ようとすることで胸の開きが早くなっていた。その結果、インパクトのタイミングも合わず、フィニッシュまでしっかりと振り抜けないため、イメージどおりのボールを打てないのだ。幸いにも今年のコースセッティングはそれほどラフを伸ばしていないこともあり、ラフからでもグリーンを狙っていけるため、パーオン率は83・3%とそれほど悪くはない。ただフェアウェイから打つ方がショットの精度は当然上がるだけに、バーディチャンスにつける回数は少なかった。

 ショットの調子だけを考えれば、9アンダーまでスコアを伸ばせる状態ではないかもしれないが、ショットをカバーしているのがパッティングだ。前週に右膝を痛めた影響で、大会前にはパットの調子が悪かったという。ところが、その原因が重心位置にあることに気がついた。「前は両足の外側とカカトに重心が乗っていたんです。それだと骨盤の位置が正しい位置にこないので、パターを振りにくいと感じていましたが、ツマ先寄りに体重を多く乗せることで、母指球の上に重心がくるようになり、骨盤も正しい位置に収まりました」。アドレスの形がしっくりときたことにより、自然とパターも振りやすくなった。
 

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