2020年のスポーツ界における名場面を『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、2月に行なわれたタイソン・フューリーとデオンテイ・ワイルダーの対戦。セコンドがタオルを投げ入れるまで、2人はどのように戦ったのだろうか。
記事初掲載:2020年2月23日
――◆――◆――
現地時間2月22日、ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチがアメリカのラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナで行なわれ、元3団体統一王者タイソン・フューリー(イギリス)が、王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)に7回1分39秒でのTKO勝ちを収めた。
壮絶な王座陥落だった。序盤から果敢に前に出たフューリーのプレッシャーに押されたワイルダーは、3回に右のオーバーハンドを左側頭部に食らってダウンを取られると、5回にはボディーを受け、2度目のダウン。次第に防戦一方となり、立ち続けるのがやっとの状態に。
そして、7回にフューリーの猛ラッシュを受け、ふらつくと、自陣セコンドがタオルを投げ入れ、レフェリーストップとなった。
11度目の防衛に失敗したワイルダー。試合後のフラッシュインタビューでは、「こういうことはある」と素直に完敗を認めた。
「今夜は最強の男が勝った。そういうことさ。この試合のために万全の準備をしたつもりだった。けど、今日は言い訳をするつもりはない。俺の負けだ……」
さらにワイルダーは、こうも振り返っている。
「俺はもっと強くなって帰ってくる。だから、今日はなんの言い訳をするつもりはない。ベスト同士の対決で盛り上がっただろう。これでヘビー級も盛り上がった」
プロ44戦目で初黒星を喫したファイターは、この“失敗”からいかに立ち直るのか。ワイルダーの今後の動向に注目したい。
構成●THE DIGEST編集部
記事初掲載:2020年2月23日
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現地時間2月22日、ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチがアメリカのラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナで行なわれ、元3団体統一王者タイソン・フューリー(イギリス)が、王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)に7回1分39秒でのTKO勝ちを収めた。
壮絶な王座陥落だった。序盤から果敢に前に出たフューリーのプレッシャーに押されたワイルダーは、3回に右のオーバーハンドを左側頭部に食らってダウンを取られると、5回にはボディーを受け、2度目のダウン。次第に防戦一方となり、立ち続けるのがやっとの状態に。
そして、7回にフューリーの猛ラッシュを受け、ふらつくと、自陣セコンドがタオルを投げ入れ、レフェリーストップとなった。
11度目の防衛に失敗したワイルダー。試合後のフラッシュインタビューでは、「こういうことはある」と素直に完敗を認めた。
「今夜は最強の男が勝った。そういうことさ。この試合のために万全の準備をしたつもりだった。けど、今日は言い訳をするつもりはない。俺の負けだ……」
さらにワイルダーは、こうも振り返っている。
「俺はもっと強くなって帰ってくる。だから、今日はなんの言い訳をするつもりはない。ベスト同士の対決で盛り上がっただろう。これでヘビー級も盛り上がった」
プロ44戦目で初黒星を喫したファイターは、この“失敗”からいかに立ち直るのか。ワイルダーの今後の動向に注目したい。
構成●THE DIGEST編集部