元WBA世界ライトフライ級チャンピオンの具志堅用高氏が３日、自身のYouTubeチャンネル「具志堅用高のネクストチャレンジ」に動画を投稿。１日にラスベガスで行われた井上尚弥の試合について語った。
　
　試合開始から見届けていたという具志堅氏は、「“世界の井上”になった」と絶賛。「ラスベガスという世紀の場所で素晴らしい試合ができるということは、この先もやっていける。内容が本当に良かった」と称賛の言葉を並べた。
　
　試合内容については、「１ラウンドから自分のボクシングをして、相手のペースにはまらなかった」と話し、「左を使いながら最後は右ストレート。一つの作戦だったのではないか」と分析した。
　
　この試合が約１年ぶりの実戦だった井上について、コンディションを不安視する戦前の声もあったが、「ブランクは感じなかった。アメリカでの減量は大変だったと思うが、日本でしっかり仕上げていっている」と、調整の素晴らしさにも感服していた。
  　自身の世界戦14連勝という日本記録を上回った井上に、具志堅氏はさらなる期待を寄せた。「新しい記録に向かって挑戦してほしい」。連続防衛の世界記録や、世界最強のバンタム級ボクサーも夢ではないと語った。
　
　最後に「すごいね。本当に強かった」と改めて絶賛した元世界チャンピオン。その表情からは、新たな伝説の誕生への大きな喜びがにじみ出ていた。

構成●THE DIGEST編集部