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F1参戦の角田裕毅に海外メディアも期待と興味!「フェルスタッペン以来のエキサイティングなホープ」

THE DIGEST編集部

2020.12.17

注目を集める角田は「F1ドライバーになることは、小さな頃からの夢でした」と語った。(C)Getty Images

注目を集める角田は「F1ドライバーになることは、小さな頃からの夢でした」と語った。(C)Getty Images

 2021年のF1世界選手権に、角田裕毅がスクーデリア・アルファタウリのレギュラードライバーとして参戦することが正式発表された。日本人の参戦は小林可夢偉以来7年ぶりのことで、フルタイムドライバーはこれで10人目となる。

 ホンダの育成プログラム出身で、18年にFIA-F4を制し、翌年にレッドブル・ジュニアチームの一員として海外進出。FIFA-F3でランキング9位、そして今年はFIA-F2でランキング3位と凄まじい勢いで階段を駆け上がってきた20歳は、「僕にとってもF1ドライバーになることは、小さな頃からの夢でした」と、ホンダを通じて喜びを表わしている。

 ダニエル・クビアトに取って代わり、新たにピエール・ガスリーのチームメイトとなった日本人FIドライバーについては、F1公式サイト『F1.com』も注目し、「レッドブルはなぜ角田を昇格させたか?」と題して特集している。

 この中で、ジュニアチームの責任者ヘルムート・マルコが角田を高く評価し、注意深く見守ってきたこと、エミリア・ロマーニャ・グランプリ後のテストにおける、角田の速さとフィードバックにチームが感銘を受けたこと、そしてメカニックとの英語のコミュニケーションにも問題がなかったことを紹介。彼に必要なのはスーパーライセンスだけで、それもFIA-F2の総合3位で難なくクリアしたと綴った。
 
 来年のアルファタウリがおそらく中段争いを展開すると予測し、その中でシーズン後半にはガスリーとともに定期的にポイントを獲得することが、日本人ルーキーにとっての最初の課題であり、その先には、レッドブル昇格という大きな目標が待っているという。

 また、英国のメディア『THE RACE』は「角田は、マックス・フェルスタッペン以来のレッドブルで最もエキサイティングなホープだ」と報じ、その「速さ」を絶賛し、レッドブル昇格への道が早くも拓けていると述べている。

 海外進出1年目で苦しんだ言葉の壁と感情面の未熟さを克服し、あらゆる挑戦を経て成長を遂げてきた彼は、F2では多くのドライバーが犯すエラーが非常に少なく、適切なレース運びができるようになったという。

 まだ多くの改善点があるものの、そのスピードは明らかであり、フェルスタッペンがかつて感じさせた「無限の可能性」が、角田からも感じられると、同メディアは称賛した。

 このように、彼には多くの興味と期待が寄せられているが、7年ぶりの和製ドライバーということで、日本人ドライバーの系譜に興味を抱く海外メディアも多く、オランダの『motorsport.com』などは、1975年の鮒子田寛から09年の小林可夢偉まで、スポット参戦を含む過去20人のドライバーを詳しく紹介。ただ、その内容は「佐藤琢磨、小林のようにポジティブな意味で驚かされたこともあるが、多くの場合は酷いパフォーマンスに失望させられた」と厳しい……。

「僕が来年F1でレースをすることは、日本で応援してくれるファンの皆さんの夢を背負って戦うことでもあると思っています」と角田は語っているが、多大な期待と注目を集める日本人が、最高峰の舞台でどれだけ世界を驚かせられるか。非常に楽しみである。

構成●THE DIGEST編集部

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