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フィギュア

宇野と羽生を追いかける17歳、鍵山優真がNHK杯で見せた将来性。今後トップになっていくための課題は?

矢内由美子

2020.12.24

昨年の全日本では推薦出場から表彰台に上がった鍵山(右)。NHK杯を優勝した勢いで、宇野(中)、羽生(左)との距離をどこまで縮められるか。写真:THE DIGEST写真部

昨年の全日本では推薦出場から表彰台に上がった鍵山(右)。NHK杯を優勝した勢いで、宇野(中)、羽生(左)との距離をどこまで縮められるか。写真:THE DIGEST写真部

 フィギュアスケートの全日本選手権が12月25日に開幕する。男子シングルの注目株は、11月のNHK杯で日本人男子初となるGPシリーズ初出場優勝を果たした17歳のシニア転向1年目スケーター・鍵山優真(星槎国際高横浜)だ。

【PHOTO】新世代のツートップ・鍵山優真&佐藤駿が氷上をフレッシュに舞う! 2020年はシニア1年目でともに奮闘

“ブレイク”は1年前の全日本選手権だった。ジュニアながら推薦で出場して3位になり、優勝した宇野昌磨、2位の羽生結弦とともに表彰台に上がった。

 その後の成長は右肩上がり。20年2月のユース五輪で金メダルを獲り、四大陸選手権では3位になって優勝した羽生とともに表彰台でメダルを授与され、3月の世界ジュニア選手権では銀メダルを手にした。この1年間ですっかり立場を変えたホープ。鍵山はどこまで上り詰めていけるだろうか。

 目を見張るような高い加点に破顔したのは、11月にあったNHK杯のフリースケーティングだった。映画『アバター』の曲に乗って滑り出した鍵山が冒頭に跳んだ4回転サルコーについたGOE(出来栄え点)は、4.07点。スケーティングに溶け込んで流れを遮らない踏み切り、軸のぶれない美しい回転、そして、もはやおなじみとなっているソフトランディング。見ている者に安心感を与えるような着氷で、膝の柔らかさは際立っていた。
 
 GOE4.07点という数字そのものについては鍵山自身も驚いていたのだが、実際のところ、ジャンプの質の高さやエッジの正確性はすでに周知のこととなっている。加えて鍵山の場合はスピンも質が高く、つねに最高評価のレベル4でそろえられる実力を持っている。

 20年のNHK杯は、結果的にGPシリーズデビュー戦優勝という二重三重のおまけがつく好内容だった。鍵山自身、「(フリーは)ノーミスに近い演技で、とてもよかった」とうれしそうにはにかんでいた。

 思い起こせば、飛躍の第一歩を踏み出し始めていた1年前、鍵山は成績が伸びている理由を尋ねられ、このように答えていた。

「僕の場合は、ジャンプももちろん必要なんですけど、スピンやスケーティングや表現力をしっかりと磨いてきたので、そういう部分が自分の強みになってきたのかなと思います」
 

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