間違いなくロシアの、そしてフィギュアスケートの歴史に残る、選手たちの闘いぶりだった。
現地時間12月26日、ロシア国内の選手たちで行なわれるロシア選手権の第3日が開催され、女子のフリースケーティングが行なわれた。
前日に行なわれたショートプログラムを終えて首位に立ったのは、3連覇を狙う16歳のアンナ・シェルバコワ。2位にはカミラ・ワリエワ(79・99点)、3位にダリア・ウサチョワ(76・72点)、4位にアレクサンドラ・トゥルソワ(75・76点)、5位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(73・56点)という結果になっていた。
最終グループはSP6位のエリザベータ・ヌグマノワから始まり、次にトゥクタミシェワが登場。新型コロナウイルスに感染したと報じられてから初めての復帰戦となった。体調不良のためにフリーは棄権するのではというニュースも流れたが、堂々登場。フリー130.69点、総合204.25点とした(最終結果7位)。
そして、次に登場したトゥルソワが圧巻の演技を見せる。冒頭で4回転ルッツ+3回転トゥループを難なく降りると、間髪入れずにもう一度4回転ルッツを着氷。その後、ダブルアクセルを2本続けて決め、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツといったジャンプを全て成功させた。力強い『ロミオ&ジュリエット』をノーミスで滑り切り、170・61点を叩き出し、総合246・37点で首位に躍り出る。
会場が熱狂に包まれるなか、その後に登場したワリエワも4回転ジャンプ2本を着氷する完璧な演技を見せる。4回転+2回転トゥループ、4回転トゥループに続き、3回転ループ、2Aと着氷し、3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツをスムーズにこなし、こちらもノーミスで174・02点。総合254・01点でトゥルソワを抜き去る。
そして追われる立場のシェルバコワが登場。リンクサイドや会場の観客も息をのんで見守るなか、肺炎から復帰したばかりの女王が底力を見せた。冒頭4回転ルッツ、4回転フリップを決め、3回転フリップ+トゥループ、2A、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、そして締めの3回転ルッツは両手を挙げてジャンプ。ステップやスピンも乱れることなく流れるような動きで演技を終えた。
演技を終えて涙を浮かべ、エテリ・トゥトベリーゼコーチと固く抱き合ったシェルバコワは、フリー183.79点、総合264.10点という高得点で同大会3連覇を果たした。
結果、1位シェルバコワ、2位ワリエワ、3位トゥルソワの上位3人が4回転ジャンプ2本をクリアし、8位までが200点超えという非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏は、「トップ3の女子選手全員が素晴らしいスケーティングを見せた。彼女たちこそ世界であり、匹敵する存在はいないように思えた。これこそロシア選手権であり、最高にユニーク」と称えている。
構成●THE DIGEST編集部
現地時間12月26日、ロシア国内の選手たちで行なわれるロシア選手権の第3日が開催され、女子のフリースケーティングが行なわれた。
前日に行なわれたショートプログラムを終えて首位に立ったのは、3連覇を狙う16歳のアンナ・シェルバコワ。2位にはカミラ・ワリエワ(79・99点)、3位にダリア・ウサチョワ(76・72点)、4位にアレクサンドラ・トゥルソワ(75・76点)、5位にエリザベータ・トゥクタミシェワ(73・56点)という結果になっていた。
最終グループはSP6位のエリザベータ・ヌグマノワから始まり、次にトゥクタミシェワが登場。新型コロナウイルスに感染したと報じられてから初めての復帰戦となった。体調不良のためにフリーは棄権するのではというニュースも流れたが、堂々登場。フリー130.69点、総合204.25点とした(最終結果7位)。
そして、次に登場したトゥルソワが圧巻の演技を見せる。冒頭で4回転ルッツ+3回転トゥループを難なく降りると、間髪入れずにもう一度4回転ルッツを着氷。その後、ダブルアクセルを2本続けて決め、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツといったジャンプを全て成功させた。力強い『ロミオ&ジュリエット』をノーミスで滑り切り、170・61点を叩き出し、総合246・37点で首位に躍り出る。
会場が熱狂に包まれるなか、その後に登場したワリエワも4回転ジャンプ2本を着氷する完璧な演技を見せる。4回転+2回転トゥループ、4回転トゥループに続き、3回転ループ、2Aと着氷し、3回転ルッツ+トゥループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、3回転ルッツをスムーズにこなし、こちらもノーミスで174・02点。総合254・01点でトゥルソワを抜き去る。
そして追われる立場のシェルバコワが登場。リンクサイドや会場の観客も息をのんで見守るなか、肺炎から復帰したばかりの女王が底力を見せた。冒頭4回転ルッツ、4回転フリップを決め、3回転フリップ+トゥループ、2A、3回転ルッツ+ループ、3回転フリップ+オイラー+3回転サルコー、そして締めの3回転ルッツは両手を挙げてジャンプ。ステップやスピンも乱れることなく流れるような動きで演技を終えた。
演技を終えて涙を浮かべ、エテリ・トゥトベリーゼコーチと固く抱き合ったシェルバコワは、フリー183.79点、総合264.10点という高得点で同大会3連覇を果たした。
結果、1位シェルバコワ、2位ワリエワ、3位トゥルソワの上位3人が4回転ジャンプ2本をクリアし、8位までが200点超えという非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。ロシアフィギュアスケート界の重鎮タチアナ・タラソワ氏は、「トップ3の女子選手全員が素晴らしいスケーティングを見せた。彼女たちこそ世界であり、匹敵する存在はいないように思えた。これこそロシア選手権であり、最高にユニーク」と称えている。
構成●THE DIGEST編集部